◎チドは14日にマヨット島を横断。モザンビークは翌日、暴風雨に見舞われた。
大型のサイクロン・チド(Chido)が直撃したフランス海外県マヨット島で必死の捜索・救助作業が続いている。
国連は18日、アフリカ南東部・モザンビークでも45人の死亡が確認され、数百人が病院に搬送されたと明らかにした。
チドは14日にマヨット島を横断。モザンビークは翌日、暴風雨に見舞われた。
マヨット島では行方不明者の捜索が続いている。被害の全容は明らかになっておらず、当局は死者数が数百から数千人に達する可能性があると警告している。
マヨット島とモザンビークでは複数の地域で多くの掘っ立て小屋が倒れたり、屋根が吹き飛ばされたりした。
フランスの気象台はマヨット島の広い範囲で50~60メートルを超える暴風が観測されたと報告している。
モザンビークでは北部の2州で被害が拡大。3万5千棟以上の家屋が全壊または損壊したと推定されている。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は18日、モザンビークの被災者、推定18万1000人に向け、400万ドルの緊急援助を行ったと明らかにした。
国連のチームはマヨット島、モザンビーク、マラウイ、ジンバブエでチドの被害状況を調査している。
国連によると、被災地支援の優先課題は食料、水、トイレなどの衛生設備、宿泊所などの確保。数十万人が避難を余儀なくされ、政府の支援を待っている。
マヨット島では18日時点で31人の死亡が確認されている。