◎新華社通信によると、雨不足が特に深刻な地域は山と川に囲まれた南西部の大都市重慶市だという。
中国の国営メディアは16日、複数の地域で異常な高温と干ばつが続き、一部地域には給水制限が課され、農産物に深刻な被害が出ていると報じた。
新華社通信によると、雨不足が特に深刻な地域は山と川に囲まれた南西部の大都市重慶市だという。
重慶市の一部集落では消防による給水が始まっている。新華社通信は重慶市郊外に多くの消防車が配備され、農地用灌漑(かんがい)水路に水を届けていると報じた。
報道によると、重慶市の降水量は平年の50%に満たず、集落の小さな水路や川は干上がってしまったという。
気象当局によると、重慶市を含む南西部地域の最高気温は連日40度を超え、この状態は少なくとも来週までは維持される見通し。他の地域でも連日、最高気温の記録を更新している。
干ばつに悩まされる地域がある一方、北西部や南西部の省は洪水で大きな被害を受け、今も復旧作業が続いている。
南西部の四川省では先月中頃に発生した浸水で少なくとも6人が死亡。北西部の甘粛省でも6人の死亡が確認され、数千人が一時的に非難を余儀なくされた。
新華社通信によると、重慶市の干ばつは市民60万人以上と360㎢以上の農地に影響を与えているという。
隣の湖北省でも雨がほとんど降らず、複数の農産物が壊滅的な被害を受けたと報じられている。