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▽米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。
2025年1月8日/米カリフォルニア州ロサンゼルス郡西部(Getty Images/AFP通信)

カリフォルニア州ロサンゼルスで発生した山火事について、消防当局は8日、これまでに2人の死亡を確認し、少なくとも1000棟の建物が全焼したと明らかにした。

最初の山火事は西部のパシフィック・パリセーズ地区で7日の午前11時頃に報告された。

国立気象局(NWS)は南カリフォルニアの全域で季節外れの高温・乾燥・強風により、延焼のリスクが高まっていると警告していた。

パシフィック・パリセーズ地区の山火事の焼失面積はわずか1日で60平方キロメートル(東京ドーム1300個分)に達し、数万人が避難を余儀なくされた。

消防は少なくとも1000棟の建物が焼失したと推定している。

パリセーズの北東で発生した別の火災も強風に煽られ、爆発的に延焼。わずか半日ほどで40平方キロメートルが焼失した。消防は鎮火率を0%と報告している。

さらに、2つ目の火災から数キロ離れた場所で発生した火災も1時間ほどで一気に燃え広がり、消防は2~3平方キロメートルが焼失したと推定している。

ABCニュースは電力各社の情報として、「カリフォルニア州内で20万戸以上が停電し、40万人近くが影響を受けている」と報じた。

ロサンゼルス消防局は各地で消火活動が続いているとして、市民に対し、水を節約するよう呼びかけた。

バイデン(Joe Biden)大統領はカリフォルニア州に入り、ニューサム(Gavin Newsom)州知事と会談。非常事態令に署名し、連邦政府の予算を投入すると表明した。

ロス消防局によると、パリセーズ火災の鎮火率は0%。8日以降も風が強い状態が続くとみられ、さらに延焼する可能性がある。

カナダ政府は8日、空軍の放水機2機をロサンゼルスに送り、消火活動を支援していると発表した。

ニューサム氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「カナダ政府、ケベック州政府の支援に感謝する」と書いた。

ニューサム氏は7日に非常事態を宣言した。

米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。

昨年は11月に入っても季節外れの高温と乾燥が続き、山火事の発生リスクが高い状態が続いていたが、11月末に気温が急激に下がり、多くの山火事が鎮火した。

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