4月~6月の収益は5分の1に減少
財務諸表によると、マンチェスター・ユナイテッドの収益はチャンピオンズリーグでプレーできなかったことと、パンデミックの影響でスタジアムを閉鎖せざるを得なかったことなどが影響し、大きく減少した。
クラブの4月~6月のマッチデー収益は550万ポンド、前年同期の2,380万ポンドのほぼ5分の1に減少した。
ニューヨーク証券取引所に上場しているプレミアリーグ屈指の人気クラブは、6月30日までの1年間で5億900万ポンド(700億円)の収益を上げた。(前年6億2,710万ポンドから18.8%減)
昨年、ユナイテッドは収益を5億8,000万ポンドと見積もっていた。
一方、純負債は前年の2倍以上、133%増の4億7,410万ポンド(650億円)になり、2,320万ポンドの純損失を出した。クラブは夏の移籍期間中に7,500万ポンドを費やしている。
プレミアリーグは3月に中止され、6月の再開以来、無観客での試合を続けている。
21日、エド・ウッドワード副会長は投資家とのテレビ会議の中で英国政府に対し、次のように述べた。
エド・ウッドワード副会長:
「安全が確保され次第、他国の例に従いファンの帰還を許可すべき」
「規則の矛盾はイライラする。航空機への搭乗は許可された。映画館、レストラン、カフェも開いている。感染予防対策を整えたスタジアムもぜひ開放してほしい」
ユナイテッドの収入はあらゆる分野で影響を受け、放送収入の打撃は特に顕著だった。
期間中、放送収入は前年の2億4,020万ポンドから1億4,120万ポンド(-41.9%)に減少した。
また、財務費用(生産経営に必要な資金等を調達するために発生する費用)は350万ポンド増加し、2,600万ポンドになった。
ユナイテッドはシボレーとのシャツスポンサー契約の6カ月延長を合わせて発表した。延長後の期間は2021年12月31日まで。
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