◎タイ保険当局のまとめによると、6月25日の新規陽性者数は3,644件、死亡者は44人、累計症例は23.6万件、累計死亡者は1,800人を超えた。
タイのプラユット・チャンオチャ首相は25日、コロナウイルスのさらなる感染拡大を抑えるために、首都バンコクと他の9つの地区にある建設労働者向けの収容施設を1カ月間閉鎖すると発表した。
政府はバンコクに野戦病院を数カ所設置したが、感染者と重症者の急増による医療機関の負担はほとんど解消されていない。プラユット首相は声明の中で、「バンコク全土に夜間外出禁止令を課すという提案は拒否された」と述べた。
全国各地から集まった建設労働者たちは、バンコクと隣接する5州および最南端の4州のコロナ専用収容施設に隔離されている。プラユット首相は、タイ国民と外国人労働者の両方に生活費を提供すると述べたうえで、「建設工事に欠かすことのできない労働者をコロナから守らなければならない」と強調した。
政府のコロナ状況管理センターの報道官によると、バンコクにある建設労働者向けのキャンプ、工場、市場など少なくとも107カ所でクラスターが確認されたという。
報道官は記者団に対し、「4月初旬以降、クラスター関連の感染者が急増している」と述べた。「...検討中の追加措置には、高リスク地域の閉鎖、外国人労働者などの高リスクと見なされる人々と地域の隔離、危険な活動の制限が含まれます」
政府はバンコク地域を支援するために国軍の医療スタッフと他の州の医療大学卒業生を現地に派遣した。軍は野戦病院の設置でも活躍している。
タイ保険当局のまとめによると、6月25日の新規陽性者数は3,644件、死亡者は44人、累計症例は23.6万件、累計死亡者は1,800人を超えた。今年4月以降に確認された感染者と死亡者は、累計症例の約88%、累計死亡者の約95%を占めている。
タイ国内で少なくとも1回ワクチンを接種した人の割合は人口の約9%にとどまっている。一部の批評家は、プラユット首相はコロナワクチンの確保に失敗したと非難している。
一方、政府はワクチン接種を完全に終えた外国人観光客の受け入れ準備を進めており、対象者は14日間の検疫を受けることなく南部のリゾートアイランドを訪問できるようになる予定と伝えられている。タイの経済はサービス業と観光業に依存しており、コロナの封鎖で地域経済は大きな影響を受けた。
<接種数/少なくとも1回接種した人の割合(全人口)/6月27日時点>
アメリカ:3億2,100万回/53%
イギリス:7,600万回/65%
ドイツ:7,100万回/53%
イタリア:4,900万回/54%
フランス:5,100万回/49%
カナダ:3,500万回/67%
日本:3,700万回/20%
タイ:900万回/9%
中国:11億4,000万回/43~46%(推定)
インド:3億700万回/18%
イスラエル:1,100万回/64%
世界:28億8,000万回/23%
アジア:17億5,000万回/23%
北米:4億2,100万回/42%
ヨーロッパ:4億8,200万回/40%
EU:3億4,500万回/49%
南米:1億7,000万回/28%
アフリカ大陸:4,900万回/3%