◎3歳以上の子供に提供されるワクチンは中国のシノバックワクチンになる予定。
2022年2月14日/香港のコロナ検査所(Vincent Yu/AP通信)

香港政府はコロナウイルスの感染拡大を受け、中国産コロナワクチンの接種対象を3歳以上に拡大する予定である。

保健当局によると、2月14日の新規陽性は過去最多を更新する2,071件で、4,500人以上分の検査結果は15日に反映されるという。検査陽性率は明らかにされていない。

香港政府は国内のすべての学校を閉鎖しており、14日に閉鎖期間を3月6日まで延長すると発表した。

香港は中国共産党の指導に基づく厳しい感染対策を続けてきたが、オミクロン株の拡大を防ぐことはできなかった。市内の住民は2世帯以上の集まりを禁じられている。

また食料品店を含む市内のすべての小売店ではワクチン接種証明の提示が義務付けられ、礼拝所、ヘアサロン、バーなどは閉鎖を命じられた。

AFP通信によると、3歳以上の子供に提供されるワクチンは中国のシノバックワクチンになる予定だという。以前の対象は5歳以上だった。

保健当局によると、市内の対象者の73%が2回接種を終えたという。入院患者および入院を待っている陽性者は2月14日時点で約7,000人。

香港の共産党勢力は本土の「ゼロコロナ政策」を採用している。中国は陽性が1件確認された時点で地域全体を封鎖し、警察を配備し、市民に検査を命じ、自己隔離を強制し、マスク着用を義務付け、濃厚接触者をしつこく追跡し、必要に応じてマンションなどの建物を封鎖し、消毒する。

中国の国営メディアは14日、香港の感染状況について、「一部の国が採用しているウイルスと共存する政策を採用すれば、医療システムに大きな負担をかけることになるだろう」と述べ、香港政府の対欧を擁護した。

今回の感染拡大は先月末に市内のペットショップで発生したハムスター・クラスターが原因と考えられている。林鄭 月娥(りんてい げつが)行政長官は先月、ハムスター・クラスターの発生以来、市内の一部地域で陽性者が急増していると警告していた。

香港の累計陽性は約25,000件、累計死亡者は220人。

2022年1月18日/香港、閉鎖されたペットショップ(Kin Cheung/AP通信)
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