◎グリーンパスポートの提示が必要な施設はレストラン、カフェ、美術館、ジム、プール、その他の公共施設など。ただし、大型ショッピングモールやスーパーマーケットでの提示は不要。
イスラエル政府はデルタ株の感染拡大を抑えるために、屋内スペース入場時に必要なグリーンパスポートの提示を3歳以上に拡大した。
グリーンパスポートの提示が必要な施設はレストラン、カフェ、美術館、ジム、プール、その他の公共施設など。ただし、大型ショッピングモールやスーパーマーケットでの提示は不要。
<グリーンパスポートの取得条件>
・ファイザーワクチン接種を終えた人。
・最近コロナから回復したと証明できる人。
・過去24時間以内の検査で陰性を確認し、その結果を証明できる人。
コロナウイルス対策コーディネーターのサルマン・ザルカ氏はエルサレム・ポストのインタビューの中で、「イスラエルは戦争状態に入った」と危機感をあらわにした。「イスラエルの罹患率は日々上昇しています。ユダヤの新年祭を祝う行事は縮小せざるを得ないでしょう...」
ザルカ氏は、「状況が改善しなかった場合、私たちは自宅から100m以上離れることを禁じられる可能性がある」と述べた。イスラエル政府は第一波と第二波の際にこのレベルのロックダウンを発令している。
またザルカ氏は、「現在入院しているコロナ患者は一人もブースターショット(3回目の接種)を受けていなかった」と強調した。
イスラエルの新規症例は感染力の強いデルタ株の影響で6月下旬頃からゆっくり上昇していた。保健当局にまとめによると、8月17日の症例数は8,252件に達し、約半年ぶりに8,000件を上回ったという。
また、先月の累計死亡者数は約60人だったが、先週7日間の死亡者数は120人を超え、8月17日時点の重症患者は約600人に達した。
政府は先日、デルタ株の感染拡大を抑え込むために、6月中旬に解除したグリーンパスポートシステムを復活させ、「パスポートの提示が必要な年齢を以前の12歳以上から3歳以上に拡大する」と発表した。
政府は6月にワクチン接種の対象年齢を12歳以上に拡大したが、12歳以下の児童はまだワクチンを接種できないため、グリーンパスポートの取得に必要な検査費用は政府が補償することになった。
一方、ワクチンを接種していないその他の市民約100万人は、自費で検査を受けグリーンパスポートを取得する必要がある。(回復を証明できる人と外出しない人は不要)
イスラエルは7月末にワクチン接種を終えた60歳以上の市民へのブースターショット(3回目)を承認し、その後、対象を50歳以上、医療従事者、基礎疾患を持っている人に拡大した。
保健当局のまとめによると、8月17日時点で約110万人がブースターショットを受けたという。
イスラエル第2の医療サービス企業マッカビは18日、「3回目のファイザーワクチンを接種した60歳以上の市民のコロナウイルスを防ぐ確率は86%だった」と述べた。