トンガ王国/国旗

目次

 基本情報

 政治

 渡航情報

 マスメディア

 軍隊

 歴史
  ・1700年代
  ・1800年代
  ・1900年~第一次世界大戦

  ・第一次世界大戦~第二次世界大戦
  ・終戦から現在

 文化

 スポーツ

 その他

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国名:トンガ王国(Kingdom of Tonga)

首都:ヌクアロファ(Nukuʻalofa)

人口:100,651人(2016年推定)

面積:748㎢(北海道旭川市とほぼ同じ)

気候:熱帯気候
・雨季(夏)は12月~4月。
・乾期(冬)は6月~10月。
・年間降水量は島によって多少異なるが、1,500mmを下回る地域はほとんどない。
・最北端の島ニウアフォオウの年間平均気温は最低が23~24℃、最高は29~31℃。
・南部ヴァヴァウ諸島の年間平均気温は最低が20~24℃、最高は27~31℃。

・首都ヌクアロファ(トンガタプ島)の夏場の平均気温は最低が22~24℃、最高は28~30℃。
・首都ヌクアロファ(トンガタプ島)の冬場の平均気温は最低が18~20℃、最高は25~26℃。
・サイクロンの影響を受けやすい国。最盛期は12月から4月。
・観光に最適な時期は5月~10月。夏場の観光も人気だが、サイクロンに注意したい。

経済:
・開発途上国
GDPは5億ドル(2020年推定)
・主要産業は農業とサービス業。
・主要輸出パートナーは韓国(18%)、アメリカ(16%)、NZL(15%)
・主要輸入パートナーはフィジー(38
%)、NZL(24%)、アメリカ(10%)
・主要輸出品はカボチャ、魚介類、バニラビーンズ、根菜類など。

・国の経済はオーストラリア、ニュージーランド、アメリカで活動している人々からの送金に大きく依存している。
・農村部地域の住民の大多数は自給自足生活を営んでいる。主要作物はココナッツ、バニラビーンズ、バナナ。
・観光産業は発展段階だが、政府は国の成長に欠かせない産業と認識しており、多くの資本を投入している。
・慢性的な貿易赤字に悩まされており、赤字の大半は対外援助で補填している。
・カラフルで珍しいデザインの切手(ハート型やバナナ型など)は、世界の愛好家の支持を集めている。

人種
・トンガ人 98%(CIAワールドファクトブック推定)
・混血トンガ人 1.5%
・その他 0.5%

言語:
・トンガ語(公用語)
・英語(公用語)
・その他

宗教:
・ウェスリアン教会 36%(2011年国勢調査)
・モルモン教 18%
・ローマカトリック 15%
・トンガキリスト教 12%
・その他 19%

トンガ王国

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君主:トゥポウ6世(Tupou VI)
首相:ポヒヴァ・トゥイオネトア(Pohiva_Tuʻiʻonetoa)

政治体制:立憲君主制
・イギリス連邦加盟国。
・立法議会の議員定数は25人、任期は4年。
・国王の権限は限られている。
・立法議会の枠組みは2010年の憲法改正で確立した。
・国王は与党から首相は指名し、外部から最大4人の追加閣僚を任命することができる。

法律:ベリーズの憲法
・基本的人権と司法の独立を保障している。
・男性の同性愛は違法、懲役10年以下の実刑判決を科される可能性がある。
・土地を外国人に売却することはできない。(賃借は可能)
・家庭内暴力が蔓延していると伝えられている。
・オーラルセックスとアナルセックスは違法、懲役10年以下の実刑判決を科される可能性がある。
・中絶を禁止することで、子宮内の子供の権利を保護している。
・死刑制度を維持しているが、1982年以来死刑判決を受けた犯罪者はいない。

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渡航情報:
外務省ホームページ
コロナウイルス注意情報発令中(2021年8月時点)

治安:良い
・近年、自爆テロや大量殺人などの凶悪事件は発生していない。
・反政府勢力やイスラムジハード組織の活動は報告されていない。
・犯罪発生率は低いが軽微な犯罪(窃盗や盗難など)は複数報告されている。
・地元でスラム街と呼ばれている地域には近づかない方がよい。
・街灯の少ない地域や道路を通行する際は不審者と野生動物に注意。
・市街地では窃盗、置き引き、スリに注意。
・国内で使用されているフェリーと航空
機の性能は先進国に比べると低い。2009年のフェリー沈没事故では74人が犠牲になった。
・盛り場では女性関連のトラブルに注意。
・女性はデートレイプに注意。知らない人にお酒を進められた時は注意が必要。

トンガ王国/ヤシの木

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・新聞社は7社。日刊紙はない。
・国営テレビ局は1社。
・民間テレビ局はない。
・国営ラジオ局は1社。
・民間ラジオ局は3局。
・報道と言論の自由を保障しているが、政府に批判的なジャーナリストは嫌がらせや刑事告発に直面する可能性がある。
・主要メディア媒体はラジオ。
・インターネットの普及率は45~50%。
・検閲はない。
・トンガ放送委員会は国内のすべてのメディア報道を監視している。

【国営メディア/設立年】
・テレビトンガ 2000年

【民間メディア】
・ー

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2021年軍事力ランキング:ー位

・軍人数:500人(推定)
  即戦力 500人
  予備兵 0人
  準軍組織 0人

・陸軍と海軍を保有。
・オーストラリア、アメリカ、中国、インド、ニュージーランドと防衛協力協定を結んでいる。

・国防予算:1,000万ドル(推定)

トンガ王国/トゥポワ6世と女王

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1700年代

・1770年代:イギリスの探検家ジェームズ・クック大尉がトンガを3回訪問。

・1797年:ロンドンの宣教師がトンガに初めて上陸。

1800年代

・1820年代:ロンドンのウェスリアン・メソジストの宣教師がトンガに上陸。

・1830年代:ウェスリアン・メソジストの宣教師がトゥイ・カノクポル(首長)を改宗させ、首長は島民にメソジストの素晴らしさを伝えた。

・1875年:タウファハウ首長がジョージ・トゥポウ1世の名を授かり、トンガ王国の初代君主に就任した。トゥポウ1世は農奴を解放し、法典や土地所有権など確立し、首長の権力を制限した。

・1893年2月:トゥポウ1世崩御。息子のジョージ・トゥポウ2世が君主に就任した。

1900年~第一次世界大戦

・トンガは第一次世界大戦に関与していない。

・1900年5月:トンガはイギリスの保護国(保護領)になったが、植民地下には置かれなかった。

第一次世界大戦~第二次世界大戦

・トンガは第二次世界大戦に関与していない。

・1918年:インフルエンザが大流行し、島民の約8%に相当する約1,800人が死亡した。

・1918年4月:トゥポウ2世崩御。娘のサローテ・トゥポウ女王(3世)が君主に就任した。

・1920年代~1940年代:トンガは世界の混乱(第二次世界大戦を含む戦争や世界恐慌など)と開発の影響をほとんど受けず、孤立していた。トンガの複雑な社会構造は基本的に国王、貴族、庶民の3つの層に分かれている。貴族と庶民の間には、「民間の首長」と呼ばれるマタプルがいた。マタプルは国王または貴族とつながりがあったため、庶民の要望を伝える役目を果たしたと伝えられている。

トンガ王国/子供たち

終戦~現在

・1953年:トゥポウ女王がイギリスのエリザベス2世の戴冠式に出席するため、ロンドンを訪問。

・1958年:イギリス議会はトンガにより大きな自治権を与えた。

・1970年6月4日:「トンガ王国」がイギリスから公式に独立。その後まもなくイギリス連邦に加盟した。

・1965年12月:トゥポウ女王(3世)崩御。息子のタウファアハウ・トゥポウ4世が君主に就任した。

・1974年9月:国内初の商業取引銀行であるトンガ銀行が開設された。

・1988年:トンガはアメリカの核軍艦が自国の領海内を通過することを許可する協定に署名した。

・1992年:人権と民主主義運動(HRDM)創設。

・1994年:HRDMがトンガ初の政党であるトンガ民主党(現在の人民党)を創設した。

・1999年:トンガ民主党はより民主的な憲法を議論するための委員会を創設した。

・1999年:国連に加盟。

・2000年1月:タウファアハウ・トゥポウ4世の息子であるアホエイトゥ・トゥポウ王子(現在のトゥポウ6世)が首相に就任。

・2001年10月:アメリカの実業家でトゥポウ4世のファイナンシャルアドバイザーを務めるジェシー・ボグドノフが国家資金2,600万ドルを投資で失ったことが判明。金融スキャンダルはトンガを激しく揺さぶった。

・2001年12月30日:サイクロンワカが上陸。大晦日のイベントはすべてキャンセルされ、空港は閉鎖され、フェリーは運行を停止した。当局によると、少なくとも13の島が何かしらの被害を受け、民家470棟と6つの学校が破壊され、多くの公共施設やインフラが被害を受けたという。トンガ全体の被害額5,130万ドルに達し、サイクロンワカはトンガ史上最悪の台風と呼ばれるようになった。

・2003年:王族を批判していたニュージーランドの新聞、トンガ・タイムズが発行禁止に追いやられる。しかし、トンガ・タイムズは裁判所で政府の命令を打ち負かし、発行を再開した。

・2003年10月:憲法修正。国王により大きな権限が与えられ、国家のメディア統制が強化された。

・2004年:トンガはアメリカのイラク侵攻を支持し、兵士約50人を米軍の一部としてイラクに派遣した。最初の派遣団は同年12月に帰国し、2回目の派遣団は2007年に現地入りし、2008年にも数名が派遣された。トンガのイラク関与は2008年に終了し、人命の損失は報告されなかった。

・2004年2月:メディア改正法案が可決され、ニュースメディアは活動するために免許を取得しなければならなくなった。王族および政府に批判的なトンガ・タイムズを含む複数のメディアは免許を取得できず、活動を許可されたメディアは全て親政府組織だった。

・2004年2月:トゥポウ4世の元ファイナンシャルアドバイザーであるジェシー・ボグドノフは、トンガとの法的紛争を解決するために100万ドルを支払うことに同意した。

・2004年5月:国営航空会社のロイヤル・トンガ・エアラインが資金不足に陥り閉鎖。

・2005年3月:初の民主的な総選挙。国民に支持された議員が初めて内閣に入った。

・2005年7月:民主化を求める公共部門労働者のストライキが各地で発生し、首都ヌクアロファでは暴動に発展した。

・2005年9月:数千人が首都ヌクアロファの抗議デモに参加し、国王に絶対君主制の見直しを求めた。

・2006年:下院議長が収賄罪で有罪判決を受け辞任。

・2006年3月:タウファアハウ・トゥポウ4世の息子であるアホエイトゥ・トゥポウ首相が辞任。総選挙で選出されたフェレティ・セベレが首相に就任した。

・2006年3月:トンガのイギリス高等弁務官事務所が閉鎖された。

・2006年7月:トゥイペレハケ王子と妻のカイマナ王女がアメリカで交通事故に巻き込まれ死亡した。

・2006年9月:タウファアハウ・トゥポウ4世崩御。息子のジョージ・トゥポウ5世が君主に就任した。

・2006年11月:首都ヌクアロファで暴動が勃発、抗議者たちは民主的な改革を求めた。暴徒化した抗議者と治安当局の衝突で少なくとも8人が死亡し、ビジネス街は大きく破壊された。暴動後、ジョージ・トゥポウ5世は非常事態を宣言した。

・2007年:議会は国籍法を改正し、二重国籍が認められるようになった。

・2007年1月:民主主義活動家のアキリシ・ポヒバが2006年11月のヌクアロファ暴動を主導した罪で逮捕され、扇動罪で起訴された。

・2007年2月:ジョージ・トゥポウ5世が非常事態宣言の期間を延長。暴動で破壊されたビジネス街の復旧に諸外国が資金を提供した。

・2007年7月:世界貿易機関(WTO)に加盟。当局者との交渉は約12年におよんだ。

・2008年:トンガは世界で6番目に腐敗した国に選ばれた。(フォーブス誌調査)

・2008年4月:総選挙(旧憲法の下で行われた最後の選挙)。民主化を推進する候補者が選挙で選ばれる9議席全てを獲得した。選挙の約2週間前、トンガ放送委員会は候補者の政治放送を厳しく検閲したうえで政治関連の報道を禁じたが、民主化の勢いを抑えることはできなかった。

・2008年7月:ジョージ・トゥポウ5世は国王に与えられた絶対的な権力の大半を放棄し、民主的な改革を導入するという誓いを果たすと発表した。

・2008年8月:ジョージ・トゥポウ5世が豪華な式典で正式に戴冠した。トゥポウ4世の崩御から約2年が経過していた。

・2009年8月:トンガ沖で国営フェリーが沈没、74人が死亡した。

・2009年9月:トンガ北部ニウアトプタプ島周辺を震源とする地震が発生。地震後の津波で少なくとも9人が死亡した。

・2009年11月:憲法改正委員会は絶対君主制を立憲君主制に見直すべく、国王に与えられた権限を見なす議論を開始した。

・2010年:トンガ防衛局の司令官であるタウアイカ・ウタアトゥ准将は、アフガニスタンのイギリス国際治安支援部隊(ISAF)と協力するために兵士約200人を派遣する協定に署名した。この作戦は2014年4月に完了し、イギリス当局はトンガの兵士にメダルを授与した。

・2010年11月:憲法改正後初の総選挙。選出された議員はシアレアタオンゴ・トゥイヴァカノを首相に任命した。

・2012年3月:ジョージ・トゥポウ5世崩御。故タウファアハウ・トゥポウ4世の息子で、オーストラリアの高等弁務官を務めたトゥポウ6世が君主に就任した。

・2015年1月:民主主義活動家のアキリシ・ポヒバが首相に就任。

・2017年8月:トゥポウ6世は議会を解散したうえでポヒバ首相を解任し、「政府は国王の権力の一部を剥奪しようとした」と非難した。

・2017年9月:総選挙。フレンドリー諸島民主党が過半数を維持し、アキリシ・ポヒバ前首相が首相に返り咲いた。

・2019年:議会はトンガタプに6MWの太陽光発電所を建設すると発表した。完成すれば太平洋諸島地域(日本、AUS、NZLを除く)で2番目に大きな太陽光発電所になる。

・2019年9月:ポヒバ首相死去。フレンドリー諸島民主党のセミシ・シカが後任に選ばれた。

・2019年10月:総選挙。無所属のポヒヴァ・トゥイオネトアが首相に就任した。

・2020年3月27日:トゥイオネトア首相は3月29日から4月5日まで国境を封鎖すると発表した。

・2021年7月末時点でコロナウイルス患者は確認されていない。政府は旅行および検疫制限を設けており、クルーズ船とヨットの乗り入れは禁止されている。

・トンガは太平洋で強い地域関係を維持している。加盟している組織は太平洋諸島フォーラム、南太平洋応用地球科学委員会、南太平洋観光協会、太平洋地域環境計画および太平洋地域の事務局など。

文化(目次に戻る

・先住民族の文化はほとんど文書化されておらず、分からないことが多い。

・男性には妹とその子供たちの世話をする義務がある。

・割礼は現在も非公式に行われている。(違法ではない)

・男性の入れ墨は自分の強さを示している。

・主食はパン。主菜はサトイモ、山芋、バナナ、キャッサバ、ココナッツ、魚介類、地元で採れる野菜。

・アルコールは政府の許可を得ている住民にのみ販売されており、購入できる量に制限が設けられている。ただし、ルールを守っている人は少なく、深酒が常態化している。

・肥満率は人口の90%以上と推定されている。その結果、多くの住民が心臓病、糖尿病、およびその他の肥満関連疾患に悩まされており、国の医療サービスにかなりの負担をかけている。

トンガ王国/市場

スポーツ(目次に戻る

・15人制ラグビーを国技に指定している。

・ラグビー以外の人気スポーツはサッカー、柔道、バレーボール、クリケット、サーフィンなど。

・オセアニア地域を代表するラグビー強国のひとつだが、NZL、AUS、フィジーに押され気味。

・ラグビー世界ランキングの最高位は4位。

・オリンピックでのメダル獲得数は1個。(銀:1個)

・2014年のソチオリンピックで冬季五輪デビューを果たした。

その他(目次に戻る

・2008年に絶対君主制から立憲君主制に移行した。

・アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドと密な関係を構築している。

トンガ王国/首都ヌクアロファ
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