自宅待機を余儀なくされている国民、旅行を楽しむ国王・・・
オランダ王室の夫妻は、国民がコロナウイルスの感染拡大に苦しめられているにも関わらずギリシャへの旅行を決行した。
しかし、コロナ封鎖旅行は国民の猛批判を受け、わずか1日で終了、帰宅を余儀なくされた。
ウィレム・アレクサンダー国王とマクシマ女王は声明の中で、「国民の激しい怒りを見た。残りの日程はキャンセルする」と発表した。
ウィレム・アレクサンダー国王とマクシマ女王:
「疑いの余地はない。コロナウイルスに打ち勝つためには、規則に従う必要がある。そして、私たちの休暇によって引き起こされた騒乱は感染予防に貢献しない」
一方、マルク・ルッテ首相も、「適切な助言を与えるべきだった」と国民および野党から圧力を受けている。
ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、オランダの累計感染数は約22万件、6,700人以上の死亡が確認されている。また、新規感染数の増加に伴い、10月14日から国内全てのバー、レストラン、カフェが閉鎖された。
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政府専用機でオランダギリシャ間を往復した夫妻は、帰宅早々厳しい現実に直面している。
政府の誰が税金コロナ封鎖旅行について知っていたか、そしてアドバイスを与えることができたかどうかは、現時点では不明である。
オランダ王室は日々の政治運営に携わっておらず、権限も持っていない。しかし、首相率いる総務省は、王室の発言と行動に責任を負っている。
野党議員はルッテ首相に、「キャンセルするよう忠告しなかった理由」を求めている。
労働党のピーター・レーウィンケル議員は記者団に対し、「ルッテが間違いを指摘していれば、国王は計画を変えたと推察できる」と語った。
オランダ緑の党は声明を発表、「旅行は判断の誤り、放棄することが唯一の正しい選択だった」とコメントした。
10月14日、オランダ全土のバー、レストラン、カフェ、大麻ショップは4週間の閉鎖を命じられた。
国王と女王の行動にスポットライトが当てられたのは、これが初めてではない。
8月、夫妻は別のギリシャ旅行中に現地のレストランオーナーと密接に接触しているところを目撃されている。
野党議員からの圧力が強まる中、王室の次年度予算は検討中である。
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