熊本県のおすすめ観光スポット2020年最新版(PART3)を紹介する。なお、個人的な主観で選んでいることをご理解いただきたい。

 熊本市繁華街および熊本空港から離れている地域を訪れる際は、宿と観光スポットの位置関係にも注意したい。移動だけで4、5時間(往復)かかる地域も多いので、観光スポットを複数巡る場合は、施設の利用状況等をしっかりチェックしておこう。今回は交通利便性の良くない地域/観光スポットを14箇所紹介する。

目次

 1.水俣市
   ・恋人の聖地
   ・水俣病資料館
 2.葦北郡
   ・メガロドン化石群
   ・観光うたせ船
 3.人吉市
   ・鹿目の滝
   ・SL人吉
 4.球磨郡
   ・神瀬石灰洞窟
   ・五木バンジー
 5.上天草市
   ・ミューイ天文台
   ・天空の船
 6.天草市
   ・天草キリシタン館
   ・ガラス工房カリヒロ
 7.天草郡
   ・アダム荒川の記念広場
   ・真珠体験

まとめ

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自治体水俣市
(Minamata city)
市庁舎所在地〒867-8555
熊本県水俣市陣内1-1-1
総人口23,754人
代表的な名産/特産品
玉ねぎ
水俣ちゃんぽん
平成31年度当初予算252億円

 不知火湾に面する『水俣市』。かつては漁業の町として栄えてきたが、近年は農業、山の幸を全面に押し出し、市の財源を支える産業に成長させた。「」「玉ねぎ」の生産が特に盛んで、ブランド化にも成功している。

 水俣市は長年公害に苦しめられてきた町である。メチル水銀を含んだ廃棄物/廃液が近海の水俣湾に廃棄されたことで、多くの市民が「水俣病」に苦しみ、命を落とした。1997年に安全が確認され、水俣湾に設置されていた仕切りは撤去されたが、負のイメージを払拭することはできず、漁業はかつての勢いを取り戻せずにいる

 水俣病のイメージが定着してしまった水俣市。しかし、観光客の誘致活動、農作物や山の幸のブランド化、温泉施設などの開発・整備に力を入れ、行政と市民が一丸となって町を盛り上げている。公害という苦しい経験が市民を一致団結させた結果だろう。

水俣市のレンタカー店

恋人の聖地

 水俣市のラブスポットとして知られる『恋人の聖地』。正式名称を「恋人の聖地 恋路島を望む親水公園」という。ちなみに卑猥な意味/場所ではないので、カップルだけでなく家族連れにもおすすめできる観光ラブスポットだ

 恋人の聖地と呼ばれるエリアは、水俣湾/不知火湾に面する「エコパーク水俣」の外れにある。同パークは環境に対する意識の高さで知られ、園内を覆い尽くす花と緑が美しい。水俣湾が見える位置(西側)まで移動すると、湾内に浮かぶ「恋路島(無人島)」を一望できる。

 恋人の聖地は、戦国時代から伝わる物語がきっかけとなり誕生した。1585年、薩摩を支配していた島津家の若き武将は、恋路島に妻を残し出陣した。残された妻は夫の武運を願い、海辺に石を積み上げ続けたという。しかし、夫が帰還する前に妻は他界。最愛の妻を失った夫は、海辺に積み上げられて石を抱きしめ涙を流したという

 恋路島を望むエリアに設置された「ハート型のオブジェ」は、幸せに暮らしていた若き武将と妻の「永遠の愛」をモチーフにしたものだ。また、エリア周辺にはハート型のベンチが複数台設置されている。カップルであれば、そこから見える美しい夕日を一緒に眺め愛を確かめ合う。もちろん、熟年カップル、倦怠期に陥った夫婦、老夫婦にもおすすめだ

 恋人の聖地を訪れる際は、エコパーク水俣も同時に楽しもう。緑と青空、白い雲のコントラストが最高、間違いなくインスタ映えする写真を撮れるだろう。また、手入れの行き届いた「バラ園」を散策しても良い。そこでしか購入できない苗も販売されており、水俣市民の利用も多いという。飲食店も充実しているので、昼食後の散歩に訪れるのもGOODだ。

まとめ
恋人の聖地は、戦国時代の伝説がモチーフとなり誕生した観光ラブスポットである

同エリアから一望できる恋路島と夕日のコントラストは素晴らしい

観光スポット恋人の聖地
(こいびとのせいち)
所在地〒867-0054
熊本県水俣市汐見町1
地図
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→恋人の聖地
②熊本空港→恋人の聖地
①アクセス県道28号線、県道182号線、県道38号線を経由、九州自動車道まで進む(約34分)

九州自動車道、南九州自動車道を経由、水俣ICで出る(約54分)

国道3号線を目的地まで進む(約12分)

到着
②アクセス第二空港線を九州自動車道まで進む(約13分)

九州自動車道、南九州自動車道を経由、水俣ICで出る(約1時間2分)

国道3号線を目的地まで進む(約12分)

到着

外部サイトへのリンク
水俣市 公式ホームページ

画像はイメージです

水俣病資料館

 先に述べた「恋人の聖地」の北、「エコパーク水俣」内に『水俣病資料館』はある。314名もの犠牲者を出した水俣病のことを後世に伝えるべく建設されたものだ。ここでは、水俣病に関連する資料、その他図書などが約4,000冊、50,000部以上の新聞記事、水俣病に関連するDVDなどを閲覧できる。

 水俣病とは、「メチル水銀化合物」が体内に侵入することで発症する病、1957年に発祥地である水俣市の名をとり命名された。高度経済成長期にあっては、環境を蔑ろ/軽視した工場群の乱造、伐採、大気汚染などの環境破壊が進み、各地で大気汚染などの大規模公害が発生。四大公害病と呼ばれる水俣病、「新潟水俣病」、「四日市ぜんそく」、「イタイイタイ病」は、罪のない人々に痛みを強いた。

 水俣病資料館は楽しい観光スポットではないので、旅行や観光を満喫したければ、訪れない方が良い。水俣市の歴史、患者/市民が受けた苦しみやいわれのない誹謗中傷、差別、今なお続く補償・訴訟問題、高度経済成長期の日本が犯した失敗を知りたい方のみ足を運ぼう

 水俣湾の安全が確認されたのは1997年。設置されていた仕切りが撤去され、漁も再開された。しかし、水俣病、水銀の海、という負のイメージが定着してしまったため、漁業/水産業の完全復活にはまだまだ時間がかかりそうだ。なお、水俣市で獲れる海産物は安くて美味い

 最後に水俣病の発症が確認されたのは1965年。以降、新たな感染者は報告されていない。すなわち、水俣湾はかつての美しい海を取り戻したのだ。最後に、水俣病資料館およびエコパーク水俣を訪れる場合は、車/レンタカーを利用しよう。なお、車が無ければ「肥薩おれんじ鉄道 水俣駅」からもアクセス可能だ。約30分ほど歩くが、周辺散策を兼ねても良いだろう。

まとめ
水俣病資料館は楽しい観光スポットではない。水俣市の歴史に興味のある方のみ利用しよう

かつての美しい海に戻った水俣湾。そこでとれる海産物は安くて美味い

観光スポット水俣病資料館
(みなまたびょうしりょうかん)
所在地〒867-0055
熊本県水俣市明神町1-53
地図
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→水俣病資料館
②熊本空港→水俣病資料館
①アクセス県道28号線、県道182号線、県道38号線を経由、九州自動車道まで進む(約34分)

九州自動車道、南九州自動車道を経由、水俣ICで出る(約54分)

国道3号線を目的地まで進む(約13分)

到着
②アクセス第二空港線を九州自動車道まで進む(約13分)

九州自動車道、南九州自動車道を経由、水俣ICで出る(約1時間2分)

国道3号線を目的地まで進む(約13分)

到着

外部サイトへのリンク
水俣病資料館 公式ホームページ

画像はイメージです

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自治体葦北郡
(Ashikita county)
市庁舎所在地【芦北町】葦北郡芦北町大字芦北2015
【津奈木町】葦北郡津奈木町大字小津奈木2123
総人口20,453人
代表的な名産/特産品あしきた牛
デコポン
大関米
平成31年度当初予算239億円

 熊本県の南端、不知火湾に面する『葦北郡(あしきたぐん)』は「芦北町(あしきたまち)」と「津奈木町(つなぎまち)」の2町で構成される。人口は約20,000人、名産/特産品は「あしきた牛」「デコポン」などだ

 芦北町は「柑橘類の町」として知られる。戦後から始まった「甘夏」の栽培は70年以上経った現在も脈々と受け継がれており、その生産量(自治体別)は長年日本一を堅持し続けている。なお、町域を「肥薩線」と「肥薩オレンジ鉄道」が縦横断しており、公共交通網は比較的整備されていると言えるだろう。ただし、熊本市繁華街および「熊本空港」とはかなり距離があるので、旅行行程を組む際は注意しよう。

 津奈木町は芦北町の南に位置する。海に面してはいるが、工業と農業を主力産業に位置付けており、新規企業の参入の目立つ地域だ。また、町内の海岸線沿いや公園、広場、施設などに16体の彫刻を設置、文化分野の発展にも力を入れている

葦北郡

メガロドン化石群

 「メガロドン」とは、約2000万年程前の海に生息していたと言われる超巨大ザメの名である。発見された歯の化石から、大きな個体になると全長40m近くまで成長した、と推測されている。ホホジロザメの推定最大個体値が約6m、ジンベイザメでも13mほど、メガロドンの大きさは常軌を逸しており、当時の海を支配していた、と唱える学者も多い

 ここで紹介する『メガロドン化石群』は、葦北(あしきた)郡芦北町を横断する球磨川沿いで発見された。海を支配していた最強の超巨大ザメがなぜ球磨川沿いに?、と疑問に思う方も多いだろう。発見された化石は間違いなくメガロドンであることが確認されている。しかし、それは「メガロドン科」から進化したことが想定される「厚歯(あつば)二枚貝」の化石、すなわち貝の化石なのだ

 厚歯二枚貝は、2億年程前まで生息していたとされる巨大貝の一種。日本国内で厚歯二枚貝の化石群が発見されたのは史上初、太古の日本を知る貴重な証拠として天然記念物に指定された。超巨大ザメを目当てに訪れた方はガッカリするかもしれないが、厚歯二枚貝も太古の地球を知るうえで欠かせない超貴重な化石なのだ。

 メガロドン化石群を訪れる場合は、車/レンタカーを利用するか、「肥薩線 球泉洞駅」から徒歩で向かおう。2億年前の日本をイメージしながら化石を観賞するのも楽しい。なお、周辺一帯が化石群を形成しているので、足元の岩にも新しい化石が潜んでいるかもしれないぞ

 厚歯二枚貝より超巨大ザメの方が好きという方は,映画「MEG」を観賞しよう。あくまで推測、フィクションだが、メガロドンと人間の戦いは迫力満点である。なお、同作品の中で厚歯二枚貝が言及されるシーンは一切ない

まとめ
葦北郡で発見されたメガロドンの化石は、超巨大ザメではなく、貝

厚歯二枚貝は約4億年前に誕生し、2億年頃まで生息していたと言われる伝説の貝

観光スポットメガロドン化石群
(めがろどんかせきぐん)
所在地〒869-6303
熊本県葦北郡芦北町大字告
地図
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→メガロドン化石群
②熊本空港→メガロドン化石群
①アクセス県道28号線、県道182号線、県道38号線を経由、九州自動車道まで進む(約34分)

九州自動車道、南九州自動車道を経由、芦北ICで出る(約42分)

県道27号線、県道304号線を経由、目的地まで進む(約20分)

到着
②アクセス第二空港線を九州自動車道まで進む(約13分)

九州自動車道、南九州自動車道を経由、芦北ICで出る(約50分)

県道27号線、県道304号線を経由、目的地まで進む(約20分)

到着

外部サイトへのリンク
芦北町観光協会 公式ホームページ

観光うたせ船

 「肥薩おれんじ鉄道 佐敷(さしき)駅」から西に20分ほど進むと、『観光うたせ船』を運行する「芦北観光うたせ船組合」に到着する。この付近一帯は港町であり、不知火湾の美味しい海産物を楽しめる飲食店や旅館も多い

 観光うたせ船とは、海の男(漁師さん)の操作する帆船に乗って沖合に繰り出し、漁と海の幸を楽しめる海洋アクティビティのことをいう。この帆船は「レディ・オブ・ザ・シー(海の貴婦人)」の異名を持ち、真っ白な帆が非常に美しい。風を巧みに操り蒼い海を進む姿は、まさに貴婦人そのものである

 観光打たせ船は貸し切りシステム(要予約)を採用している。料金は1隻43,200円、エアコンや洗面所などを完備したレディース船が54,000円。最大12名まで乗船可能、団体での利用をおすすめしたい。ただし、一人もしくは二人でも利用可能である。

 佐敷港を出発し海上を進むこと約20分、不知火湾の漁ポイントに到着したら、船長の指示に従い帆を広げ、網を海中に投下。2時間後に網を引き揚げれば魚とご対面、といった流れだ。網を引き揚げるまでの待機時間中、海の幸をふんだんに使った料理が提供される点も見逃せない。また、食事以降の空き時間は、釣りを楽しむもヨシ、蒼い海を眺めるもヨシ、日光浴をするもヨシ、個人の自由である

 網にかかった魚はお土産として持ち帰ることができる。車/レンタカーを利用しているのであれば、クーラーボックスを持参したい。海の貴婦人に乗船している時間は約3時間、不知火湾の自然と海の幸を同時に楽しめる素晴らしい観光スポット/アクティビティなので、葦北郡を訪れる際はぜひチェックしてほしい。最後に、予約は1週間前までに、利用・運行期間は4月10日から12月25日の間。

まとめ
観光うたせ船は、レディ・オブ・ザ・シー(海の貴婦人)の異名を持つ美しい帆船

団体での利用を推奨。海上で食べる海の幸は最高である

観光スポット観光うたせ船
(かんこううたせぶね)
所在地〒869-5453
熊本県葦北郡芦北町大字計石
地図
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→芦北観光うたせ船組合
②熊本空港→芦北観光うたせ船組合
①アクセス県道28号線、県道182号線、県道38号線を経由、九州自動車道まで進む(約34分)

九州自動車道、南九州自動車道を経由、田浦ICで出る(約35分)

国道3号線を目的地まで進む(約14分)

到着
②アクセス第二空港線を九州自動車道まで進む(約13分)

九州自動車道、南九州自動車道を経由、田浦ICで出る(約43分)

国道3号線を目的地まで進む(約14分)

到着

外部サイトへのリンク
芦北町漁業協同組合 公式ホームページ

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自治体人吉市
(Hitoyoshi city)
市庁舎所在地〒868-8601
熊本県人吉市麓町16
総人口32,115人
代表的な名産/特産品
鍛冶製品
焼酎もなか
平成31年度当初予算307億円

 『人吉市』は熊本県の最南端に位置する。周囲を九州山地に囲まれており、寒暖差の激しい内陸の町だ。市内を流れる一級河川「球磨川」は、日本三大急流のひとつ。各地に釣場を整備した結果、鮎釣りシーズンになると県内外から多くの釣り客が訪れる

 代表的な名産/特産品は「鮎」「鍛冶製品」「焼酎もなか」など。日本刀、包丁作りといった「鍛冶」に力を入れ、その技術は令和の時代になっても脈々と受け継がれている。昭和初期には市内に50軒を超える鍛冶屋があったというから驚きだ。また、包丁や鎌づくりを体験できる「鍛冶館」は、知る人ぞ知る観光スポットである。

 人吉市内を走る鉄道は「肥薩線」と「くま川鉄道」の2路線。運行本数は多くないものの、車を持たない学生や老人などに重宝されている。また、期間限定で運行される蒸気機関車(SL)は、人吉市を代表する観光資源のひとつだ。全国の鉄男、鉄ガールたちが人吉市を訪れ、黒煙を上げて疾走するSLに熱狂している。

人吉市のレンタカー店

鹿目の滝

 『鹿目(かなめ)の滝』は、知る人ぞ知るスピリチュアル観光スポットである。球磨川の支流のひとつ「鹿目川」上流、九州山地の麓に位置し、周辺は山と深い森に覆われている。鹿目の滝を構成する「雄滝(落差約36m)」、「雌滝(落差約30m)」、「平滝(落差約10m)」はそれぞれ異なる当色を持ち、訪れる者の心を洗い流す(雑念を払う)効果があるそうだ。

 2016年に発生した熊本地震の影響で遊歩道の一部が崩落していたものの、最近は通行可能になっている。訪れる場合は、車/レンタカーを準備しよう。駐車場がないため、目的地周辺の路肩/ひらけたスペース(案内板あり、5台ほど駐車可)に車を止める。なお、GWや夏休み時期は特に混雑する。駐車スペースに限りがあるので、車を停めれなかった場合は諦める、もしくは日を改めよう。

鹿目の滝を訪れる際は、以下の注意事項を遵守しよう。
歩きやすい靴を準備しよう。遊歩道に堆積した葉っぱは滑りやすいので注意
天候の悪い日は近づかない。また、上流で大雨が降っている際も同様、天気予想をしっかりチェックしよう。
③滝つぼ周辺まで歩いて近づけるが、足元には十分注意しよう。距離を置いて、滝全体を観賞した方が安全である
滝周辺は夏場でもヒンヤリする。羽織るものを準備しておくと安心

 鹿目の滝を鑑賞すれば、「日本の滝百選」に選ばれる理由を理解できるはずだ。落差36mの雄滝(おだき)は轟轟と水を放出、圧倒的男らしさを誇る。一方、雌滝(めだき)は斜面を滑るように優しく水が流れる。そして、雄滝の上流に位置し、何枚の薄い岩、岩盤から形成される平滝。鹿目の滝では、三つの異なる滝を一度に楽しめる。「一度で三度お得」と訪れた人々に支持され、「一石三鳥の滝」と呼ばれるようになった

 注意事項④に記載した通り、鹿目の滝周辺は夏場でもかなりヒンヤリする。避暑地として利用するとしてもピッタリなので、大自然に癒されたい方、仕事に疲れた方、都会の喧騒から抜け出したい方、心の汚れを洗い流したい方におすすめしたい

まとめ
鹿目の滝は、雄滝、雌滝、平滝で形成される。一度で三度お得、一石三鳥の滝である

GWと夏休み時期は混雑する。駐車スペースが少ないので、駐車できなければ日を改めよう

観光スポット鹿目の滝
(かなめのたき)
所在地〒868-0078
熊本県人吉市鹿目町
地図
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→鹿目の滝
②熊本空港→鹿目の滝
①アクセス国道266号線、国道445号線を経由、九州自動車道まで進む(約31分)

九州自動車道を進み、人吉球磨ICで出る(約54分)

国道219号線を目的地まで進む(約16分)

到着
②アクセス第二空港線を九州自動車道まで進む(約13分)

九州自動車道を進み、人吉球磨ICで出る(約58分)

国道219号線を目的地まで進む(約16分)

到着

外部サイトへのリンク
人吉球磨広域行政組合 公式ホームページ

SL人吉

 人吉市を代表する観光スポット・アクティビティに挙げられる『SL人吉』。「シュポシュポ」と汽笛を鳴らして走る姿を見れば、鉄男や鉄ガールは感動にむせび泣く。また、鉄道に興味のない方も、心の中で何かがはじける不思議な高揚感を味わえるはずだ

 SL人吉の真骨頂、それは、蒸気機関車に乗車し鉄道の旅を楽しめることにある。なお、蒸気機関車が運航していた時代を知っている方であれば、「鼻の穴が真っ黒になる」「車内は狭い、汚い、そして臭い」といった負のイメージを連想されるはず。しかし、令和の時代を兼ね抜けるSL人吉は、「エアコン完備」「全席指定席」「ピッカピカの車内」「豊富過ぎる車内販売」といった最新のおもてなしシステムを採用。黒煙で鼻の穴が真っ黒になるなど、百万にひとつもない。

 SL人吉の管理者はJR九州、「熊本駅⇔人吉駅」間を1日1往復する臨時快速列車として運行されている。全席指定席、完全予約制なので、希望する日を狙いJR九州の予約センターに電話をかけよう。なお、運行日は月・週によって大きく異なる。GW、夏休み期間中だと、半年以上前から満員御礼/予約不可になることも珍しくない

 SL人吉の車内は既に述べた通りピッカピカ、イギリス発の「産業革命」を彷彿とさせるクラシックな内装が気分を高揚させるシュッポーと高らかに響き渡る汽笛、ゴトゴトと走る振動さえも、何故か心地良く感じるから不思議だ

 片道運行時間は約2時間30分。指定座席に座りゆったりくつろいでいると、なぜか無性に「駅弁」を食べたくなるはず。駅弁こそ、鉄道の旅に欠かせない必須アイテム。駅弁のない鉄道の旅、それはすなわち、ウナギ抜きのうな重、トンカツ抜きのカツ丼を食べるようなものだ。乗車駅で購入する、もしくは車内販売されている「86弁当(事前予約可)」を必ず購入してほしい。

まとめ
SL人吉にはロマンがつまっている。鉄男、鉄ガールだけでなく、老若男女におすすめしたい

予約はお早めに。特にGW、夏休みは混雑する。JR九州のホームページで運行状況をチェックしよう

観光スポットSL人吉
(SLひとよし)
所在地熊本県熊本市西区春日3-15(熊本駅)
熊本県人吉市中青井町(人吉駅)
ルート
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→人吉駅
②人吉駅→熊本駅
①アクセス熊本駅9:45発のSL人吉に乗車、全席指定席

人吉駅までSLを満喫、駅弁を食べる(約2時間25分)

到着
②アクセス人吉駅14:38発のSL人吉に乗車、全席指定席

熊本駅までSLを満喫、駅弁を食べる(約2時間36分)

到着

外部サイトへのリンク
JR九州 公式ホームページ

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自治体球磨郡
(Kuma county)
市庁舎所在地【錦町】球磨郡錦町大字一武1587
【多良木町】球磨郡多良木町大字多良木1648
【湯前町】球磨郡湯前町1989-1
【水上村】球磨郡水上村大字岩野90
【相良村】球磨郡相良村大字深水2500-1
【五木村】球磨郡五木村甲字下手2672-7
【山江村】球磨郡山江村大字山田甲1356-1
【球磨村】球磨郡球磨村大字渡丙1730
【あさぎり町】球磨郡あさぎり町免田東1199
総人口51,105人
代表的な名産/特産品球磨焼酎

ヤマメ
平成31年度当初予算610億円

 熊本県最大の面積を誇る自治体『球磨(くま)郡』。「錦町、多良木町、湯前(ゆのまえ)町、水上(みずかみ)村、相良村、五木(いつき)村、山江村、球磨村、あさぎり町」の4町5村で構成される。なお、あさぎり町のみ、「まち(町)ではなくちょう(町)読み」である。

 代表的な名産/特産品は「球磨焼酎」「梨」「ヤマメ」など。県内を流れる球磨川の水源付近は山魚の宝庫で、ヤマメ釣りの人気スポットだ。ただし、現地までの道のりはかなり険しく、最深部になると球磨郡の市街地からでも片道3時間以上かかる。一部の秘境エリアでは、糸を垂らせばヤマメが一瞬で釣れるほどの入れ食い状態だというが、その存在を知る者は少ない

 大自然に囲まれた球磨郡。他の自治体にはない観光スポット開発に成功し、史跡や名勝に登録されている施設/エリアも多い。また、郡内唯一の鉄道「くま川鉄道」沿線沿いには、住宅、企業、飲食店、旅館などが軒を連ねている。旅行や観光で同郡を訪れる際は、沿線沿いのエリアを活動拠点にすると良いだろう

球磨郡

神瀬石灰洞窟

 九州山地の麓、球磨郡球磨村を横断する球磨川沿いに「神瀬石灰(こうのせせっかい)洞窟」はある。石灰岩地帯に形成された巨大洞窟の全長は不明(8km以上と言われている)、巨大な入り口が「怪獣の口」を彷彿とさせる。入り口高さ17m、幅45m、奥行き70m、日本最大の「洞口」を持つ石灰岩洞窟として知られ、毎年たくさんの観光客を受け入れている人気観光スポットだ。

 神瀬石灰洞窟を訪れる際は、車/レンタカーを利用したい。また、球磨川沿いを走る「肥薩線 白石駅」から徒歩で向かうことも可能。ただし、電車の運行本数は決して多くないので注意が必要だ。国道219号線沿いの駐車場に車を止めたら、道路横に建立された鳥居をくぐり、整備された歩道を進もう。

 巨大な入り口にたどり着くと、そこに鎮座する「熊野座神社」が目に入るはず。ここには、日本神話に登場するイザナギなどの神様が祀られている。「二礼二拍手一礼」を行い、この地を守ってきた神様たちに挨拶したのち、神瀬石灰洞窟周辺を散策しよう

 巨大な石灰岩の洞窟は、自然の力で形成されたものだ。数億年という気の遠くなるような歳月をかけて、現在の姿になった。おびただしい数の鍾乳石が自然の営みを感じさせる。なお、神瀬石灰洞窟周辺の地層は「古生層(こせいそう)」と呼ばれ、5億年から2億年程の間で堆積されたものだという。人類が誕生するはるか昔から、この地は形作られてきたのだ。

 神瀬石灰洞窟の歴史、自然を堪能した後は、「九州の名水百選」にも選ばれている「長命水」をチェックしよう。洞窟向かいの看板近くに水の湧き出し口がある。神様がもたらした水、飲めば長生きできると古くから言い伝えられており、誰でも持ち帰りOK。空のペットボトル、水筒を持っていれば、ありがたく汲ませてもらおう。

まとめ
神瀬石灰洞窟は日本最大の洞口を有す石灰岩洞窟。入り口には熊野座神社が鎮座している

正確な奥行き(全長)は不明。奥に進むと立入禁止札が設置されている

観光スポット神瀬石灰洞窟
(こうのせせっかいどうくつ)
所在地〒869-6204
熊本県球磨郡球磨村
地図
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→神瀬石灰洞窟
②熊本空港→神瀬石灰洞窟
①アクセス県道28号線、県道182号線、県道38号線を経由、九州自動車道まで進む(約35分)

九州自動車道を進み、八代ICで出る(約20分)

国道3号線、国道219号線を経由、目的地まで進む(約40分)

到着
②アクセス第二空港線を九州自動車道まで進む(約13分)

九州自動車道を進み、八代ICで出る(約23分)

国道3号線、国道219号線を経由、目的地まで進む(約40分)

到着

外部サイトへのリンク
球磨村観光サイト 公式ホームページ

五木バンジー

 球磨郡五木(いつき)村は、自治体面積の96%を山林が占める「超自然の村」である。その割合率はダントツの日本一(自治体別)、村内を通過する道路は10本以下、河川、住宅地も少なく、手付かずの超自然/山林が村の代名詞になった

 ここで紹介する『五木バンジー』は、九州唯一、西日本でも三か所しかないバンジージャンプスポットである。ダイブ地点となる橋から地上を覗くと、清流「川辺(かわべ)川」の青く澄んだ川面が見える。高さ66m、飛び降りた後は、重力の成すがままに地上へ真っ逆さま、究極のスリリングと興奮、そして感動を味わえるだろう

 五木バンジーのチャレンジ料は一回13,000円。高所恐怖症の方であれば、「なぜお金を払ってまで怖い思いをするのか」「常軌を逸している、この狂人め」と頭を抱えたくなるはずだ。しかし、60m以上の高さから墜落「できる」チャンスは、一生に一度あるかないか、である。バンジージャンプこそ、勇気と行動力を試されるアクティビティ、新しい世界に飛び立てる究極のエンターテイメントなのだ

 覚悟を決めて13,000円を払った方は、スタッフの話をしっかり聞き、安全対策、装備品を装着させてもらおう。プロが厳しいチェック・メンテナンスを行っている器具のみ使用されるため、余計なことは一切せず、黙って指示に従うだけだ。また、どうしても心配、生きて帰れる心地のしない方は、遺書もしくは辞世の句をしたためてもよい

 準備ができたら、後は意を決してジャンプするのみ。スタッフのGOサインが出たら、両手を広げ、鳥のように飛び立とう。地上に向けて真っ逆さまに落ちた時、新しい世界への扉が開かれているはずだ。究極のスリリングを体感したい、新しい世界へ踏み込みたい、ありきたりの人生なんてもうイヤだ、という方は、五木バンジーに足を運んでほしい。

まとめ
五木村には、九州唯一のバンジージャンプスポット「五木バンジー」がある

バンジージャンプに必要とされるもの、それは、勇気と行動力である

観光スポット五木バンジー
(いつきばんじー)
所在地〒868-0201
熊本県球磨郡五木村甲2672-8
地図
※クリックでGoogle map起動
①熊本駅→五木バンジー
②熊本空港→五木バンジー
①アクセス県道28号線、国道3号線、県道25号線、国道445号線、国道266号線を経由、目的地まで進む(約1時間40分)

到着
②アクセス第二空港線、国道443号線、県道25号線を経由、目的地まで進む(約1時間43分)

到着

外部サイトへのリンク
バンジージャパン 五木バンジー 公式ホームページ

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