◎ナイジェリアの警察によると、身元不明の武装集団が北部の寄宿学校の女子生徒を300人以上誘拐したという。
◎ナイジェリアの武装集団は身代金目的で学生を誘拐する。
ナイジェリアの警察によると、身元不明の武装集団が北部の寄宿学校の女子生徒を300人以上誘拐したという。
ザムファラ州警察のスポークスマン、モハメッド・シェフ氏は声明で、ジャンギーブの女子中学校襲撃に対処する共同作戦を開始したと述べた。
現場に駆けつけた男性はAP通信の取材に対し、「10歳と13歳の娘が行方不明になりました」と語った。
男性は、「軍隊が学校の近くで警戒していたにもかかわらず、生徒たちを保護できなかったことは残念です。私たちは神の介入を望んでいます」と述べた。
警察によると、女子生徒たちは26日の朝に襲撃を受け、森に連れていかれたという。
ナイジェリアの武装集団は身代金目的で学生を誘拐する。
ムハンマド・ブハリ大統領は声明で、「誘拐は非人道的な行為であり、完全に容認できない」と述べた。
ムハンマド・ブハリ大統領:
「政府は身代金目的で罪のない学生を誘拐する盗賊には決して屈しないだろう。私たちは盗賊を捕縛し、生徒を無傷で取り戻す」
ブハリ大統領は盗賊に対する「大規模な力」を展開することはできるが、女子生徒が人間の盾にされる恐れがあるため、慎重に対応しなければならないと懸念を示した。
先週、ニジェール州のカガラで誘拐された27人の学生を含む少なく42人はまだ解放されていない。
イスラム過激派組織ボコ・ハラムは、2014年にボルノ州南部のチボクで女子学生276人を誘拐し世界的な注目を集めたが、最近の誘拐は別の犯罪組織が関わっている可能性が高いと伝えられている。なお、チボクで誘拐された女子学生276人のうち、100人以上が行方不明のままである。
国連のステファン・ドゥジャリック報道官は声明で、「アントニオ・グテーレス事務総長は誘拐を強く非難し、女子生徒たちの即時かつ無条件の釈放を求め、学校への攻撃は人権と子供の権利を侵害する行為と訴えました」と述べた。
グテーレス事務総長は、ナイジェリア政府と市民に対する国連の支援を約束し、テロ、暴力、過激主義、組織犯罪に共に立ち向かうと述べた。また当局者に、「誘拐犯を裁判にかけるための努力」を惜しまないよう要請した。
ナイジェリアのユニセフ代表であるピーター・ホーキンス氏は、「ナイジェリアの学童に対する残忍な攻撃に怒り、悲しんでいます」と述べた。
現地メディアの取材に応じた教師によると、武装集団は26日の午前1時頃に現れたという。また、別の報告者は、一部の武装集団は政府の治安部隊に扮して女性生徒を車に押し込んだと述べた。
別の教師は英BBCハウサに、「当時学校にいた421人のうち、無事を確認できたのは55人だけだった」と述べた。
ある目撃者は英BBCハウサに、100人以上の武装した盗賊が寄宿学校になだれ込んできたと述べた。
「彼らは学校の門を壊して警備員を撃ちました。それから女子生徒たちを拘束し、ある者は祈りの時間だと言ったそうです。武装集団は女子生徒を外に集め、森に入りました。彼らは何度も空に向けて銃を撃ち、女子生徒を威嚇しました」
目撃者によると、現地に駆けつけた一部の両親が、女子生徒を探すために森に入ったという。
警察は声明で、ジャンギーブに派遣した部隊が女子生徒の捜索を開始したと述べた。
昨年12月にカツィナ州のカンカラで発生した男子中学生誘拐事件にはボコ・ハラムが関与していると噂されたが、真相は分かっていない。男子中学生344人は交渉の末、無事解放されている。
2014年のチボクの誘拐事件を受け、ナイジェリアは「セーフスクールイニシアチブ」と呼ばれる学校の安全を確保する取り組みを開始し、少なくとも1,400万ドル(約15億円)の支援を受けたと伝えられている。
支援は学校のフェンス建設に使われたと報告されているが、誘拐被害を受けた地域の学校にフェンスが建設されたかどうかは分かっていない。