◎菅義偉 首相は、12月14日に東京銀座の高級ステーキレストランで70歳以上のゲスト7人と食事を楽しんだ。
◎菅内閣の支持率は前月から大幅に低下した。（NHKの世論調査）
12月17日、日本の菅義偉 首相は記者会見で、コロナウイルスの感染状況が悪化しているにも関わらず「ガイドラインを無視してグループディナーに参加したと報じられた件」について謝罪した。
保健当局は何週間も前から第三者との接触を減らし、警戒を怠らず、感染を抑えるためにガイドラインを順守してほしいと市民に要請していた。
しかし、菅首相は12月14日に東京銀座の高級ステーキレストランで70歳以上のゲスト7人と食事を楽しんだという。
菅首相は17日の記者会見で、「他の参加者との社会的距離は十分確保していたが、国民の理解を得られる行動ではなかった。心から反省している」と述べた。
菅義偉 首相：
「先週末に3,000件以上の新規陽性者が確認され、感染状況は依然として高いレベルにある。専門家はグループでの会食を感染拡大のリスクのひとつに挙げていた」
東京都はガイドラインの中で、「会食の人数は5人以下」とするようアドバイスし、特にリスクの高い高齢者に注意を促していた。
首相のガイドラインを軽視する行動に野党議員は猛反発した。
立件民主党の福山哲郎 事務局長は記者団に対し、「首相は市民の模範になるべき。自制すべきだった」と非難した。
ステーキディナー会の数時間前、菅首相はGoToトラベルの停止や飲食業界への追加支援対策を発表した。
菅首相は追加支援について、「誰もが穏やかな新年を過ごせるように、感染を抑え、医療システムへの負担を軽減するために最大限の対策を講じることにした」と述べた。
厚生労働省のまとめによると、日本の累計感染者数は18.3万件、累計死亡者は2,687人。12月15日の新規陽性者数を2,402件、死亡者は45人だった。
日本の感染状況は欧米に比べるとはるかに緩やかだが、東京都や大阪府などで入院患者および重症患者が急増し、医療システムの負担を軽減する対策が求められている。
日本医師会の中山俊夫 会長は先月の会議後の記者会見で、「コロナウイルスに慣れてはいけない」と警告した。
中山俊夫 会長：
「症例数が増え始めている。コロナウイルスを過小評価してはいけない」
NHKが行った最新の世論調査によると、菅内閣の支持率は42％で、前月から14％減。毎日新聞社が行った世論調査では支持率40％、前月から17％減だったという。
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