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▽最高裁判所は今年1月、軍事法廷が国家反逆罪に問われている民間人を裁いているという野党の主張を認め、政府に対応を求めていた。
2022年12月13日/ウガンダ、首都カンパラ郊外(Getty Images/AFP通信)

アフリカ東部・ウガンダ議会(一院制、定数529)は20日、民間人を軍事法廷で裁くことを可能にする法案を賛成多数で可決した。

最高裁判所は今年1月、軍事法廷が国家反逆罪に問われている民間人を裁いているという野党の主張を認め、政府に対応を求めていた。

野党は20年ほど前からムセベニ政権が反対派を黙らせるために軍事法廷を利用してきたと主張。政府はこれを否定している。

議会はX(旧ツイッター)の公式アカウントに声明を投稿。法案が可決されたと述べた。ムセベニ(Yoweri Museveni)大統領の署名で成立する。

ムセベニ氏の息子である軍の最高司令官カイネルガバ(Muhoozi Kainerugaba)将軍は議会議長を称賛。「今日、あなたは恐れを知らない愛国者であることを証明した!ウガンダはあなたの勇気と献身を忘れない」と述べた。

軍報道官も声明を出し、「この法律は武装した凶悪犯罪者に断固として対処し、民主的プロセスを破壊しようとする過激派政治グループの結成を抑止し、国家の安全が確固たる基礎の上に結ばれることを確実にするだろう」と主張した。

反対票を投じた野党議員のひとりはXに「これはとんでもなく浅はかで、不合理で、違憲である」と投稿した。

ムセベニ氏は1986年に政権を掌握して以来、反対意見を厳しく取り締まってきた。

80歳のムセベニ氏は来年の大統領選で再選を目指す予定だ。

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