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▽現場はアフガニスタン国境近くの集落。ドローンとみられる飛翔体が19日に爆弾を投下したとみられる。
2025年5月20日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル、イスラム過激派に抗議するデモ(AP通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で正体不明のドローンが民地を空爆し、子供4人が死亡、5人が負傷した。地元当局が20日、明らかにした。

それによると、現場はアフガニスタン国境近くの集落。ドローンとみられる飛翔体が19日に爆弾を投下したとみられる。

犯行声明を出した組織は確認されていないが、同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)に疑惑の目が向けられている。

TTPは声明を出しておらず、陸軍もコメントしていない。

州都ペシャワルでは20日、この攻撃に抗議する集会が行われ、数千人が参加。デモの主催団体は真実が明らかになるまでデモを続けているとしている。

デモに参加した女性はAP通信の取材に対し、「私たちは罪のない子供たちを殺した犯人が誰なのか知らされるまで抵抗する」と語った。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。

アフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年テロが多発。その多くにTTPが関与している。

一部の地元メディアは「軍が誤って民地を空爆した可能性がある」と報じた。

カイバル・パクトゥンクワ州では空爆で多くの民間人が犠牲になっている。3月にはペシャワル郊外の民家が爆破され、女性や子供を含む11人が死亡。誰が爆破したかは分かっていない。

州政府は20日、この空爆を非難し、陸軍と警察が調査していると明らかにした。

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