▽容疑者は組織犯罪、資金洗浄、麻薬密売などの罪で禁固12年の実刑判決を受け、2020年から国際逃亡者となっていた。
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ブラジル最大の犯罪組織であるPCC(首都第一コマンド)のリーダーが首都ブラジリアの刑務所に収監された。法務省が19日、明らかにした。
連邦警察は17日、PCCのリーダーの1人であるマルコス・ロベルト・デ・アルメイダ(Marcos Roberto de Almeida)がボリビア警察と国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)との共同作戦で逮捕されたと明らかにしていた。
レヴァンドフスキ(Ricardo Lewandowski)法務・治安相は声明で、「ボリビア当局がアルメイダの身柄を引き渡した」と述べた。
容疑者は組織犯罪、資金洗浄、麻薬密売などの罪で禁固12年の実刑判決を受け、2020年から国際逃亡者となっていた。
ボリビア警察とインターポールは北部のブラジル国境近くの町で容疑者を逮捕したと伝えられている。
容疑者はボリビアの警察署で入国管理上の問題に対処する際、偽の身分証明書を提示していたという。
ボリビア当局は証明書が偽物であることを確認し、インターポールとブラジル警察に連絡を入れ、逮捕に至った。
PCCは最大都市サンパウロの刑務所で1993年に設立され、麻薬密売、銀行強盗、窃盗などで利益を上げ、ブラジル最大の犯罪組織になった。構成員は2万人以上と推定され、うち6000人が刑務所に収容されているとみられる。
米政府はPCCとCV(赤コマンド)を国際テロリストに指定するようブラジル政府に求めている。
PCCのもう1人のリーダーとされるマルコス・カマチョ(Marcos Camacho)もアルメイダと同じブラジリアの警備厳重な連邦刑務所に収容されている。