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▽トリポリでは今週初め、ドベイバ氏を支持する勢力と反対派が衝突し、少なくとも8人が死亡した。
2025年5月16日/リビア、首都トリポリ、西部政府に抗議する集会(ロイター通信)

アフリカ北部・リビアの首都トリポリで16日、ドベイバ政権に抗議するデモが行われ、首相官邸前で暴徒と警察が衝突し、治安部隊員1人が死亡した。

現地メディアによると、少なくとも3人の閣僚がドベイバ(Abdul Hamid Dbeibah)首相に辞表を提出したという。

トリポリでは今週初め、ドベイバ氏を支持する勢力と反対派が衝突し、少なくとも8人が死亡した。

デモ隊はトリポリ中心部の広場でドベイバ氏に辞任を要求。「我々は選挙を望んでいる」という横断幕も掲げられた。

その後、デモ隊は首相官邸まで行進。参加者の1人はロイター通信の取材に対し、「ドベイバが退任するまでやめない」と語った。

その後、政府系メディアは官邸の警備に当たっていた治安部隊の隊員1人が何者かに殺害されたと報じた。

リビアは2011年の革命後、政治的な行き詰まりと争いにより東部と西部に分裂。2つの政府が発足した。混乱が収束する見通しは全く立っていない。

ドベイバ氏はカダフィ(Muammar Gaddafi)大佐討伐後、国連の支援を受けることとなったが、21年後半に予定されていた選挙を実施できず、国際社会を失望させた。

ドベイバ氏と対立する東部政府のバシャガ(Fathy Bashagha)首相はシルトに拠点を置き、21年3月頃から権力闘争を続けている。

国連リビア支援ミッションはトリポリでの暴力の激化に懸念を表明。当事者に対し、民間人と公共の財産を保護するために適切な措置を講じるよう求めた。

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