◎30年ローンは先週の6.54%から6.72%に上昇。1年前は7.76%であった。
米国の30年物固定住宅ローン金利が5週連続で上昇し、8月初旬以来の高水準に戻った。
フレディマックによると、30年ローンは先週の6.54%から6.72%に上昇。1年前は7.76%であった。
30年ローンは1カ月前、過去2年で最も低い6.08%まで低下していた。
低金利への借り換えを希望する住宅所有者に人気の15年ローンも先週の5.71%から5.99%に上昇。1年前は7.03%であった。
米国の住宅価格は上昇し続けている。その中での金利上昇は消費者の購買力を押し下げる可能性がある。
30年ローンの金利がこれほど高くなったのは8月1日の6.73%以来である。
住宅ローン金利は連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策決定に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響を受ける。
10年国債利回りは31日正午の債券市場で4.30%であった。
FRBがフェデラルファンド(FF、短期借入)金利を4年ぶりに引き下げ、2026年までのさらなる利下げを示唆した後、10年国債利回りは3.62%まで低下した。
FRBが住宅ローン金利を決定するわけではないが、その政策転換によって、金利は低下する方向に向かっていた。
しかし、その傾向はここ数週間で止まり、国債利回りはしつこいインフレと米国経済に関する一連の明るい報道により上昇した。