◎これまでに13州で感染が確認されている。
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米疾病対策センター(CDC)は30日、ファストフード大手マクドナルドのハンバーガーに関連する腸管出血性大腸菌O157の集団感染について、累計感染者が90人に達したと明らかにした。
これまでに13州で感染が確認されている。
コロラド州で29人、モンタナ州は17人が感染、アイオワ州、カンザス州、ミシガン州、ミズーリ州、ネブラスカ州、ニューメキシコ州、オレゴン州、ユタ州、ワシントン州、ウィスコンシン州、ワイオミング州で感染が報告された。
CDCによると、9月27日~10月10日の間にハンバーガーを食べた人が感染している。
90人のうち27人が入院し、うち2人が溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発。コロラド州では高齢者1人が亡くなった。
コロラド州メサ郡の保健当局によると、この高齢者はHUSを併発していない。死因は明らかにされていない。
CDCによると、O157に感染した個人がマクドナルドを食べたかどうかをチェックし、集団感染に関連しているかどうかを確認・判断するには3〜4週間かかり、症例数は増える可能性があるとのこと。
さらに、病院を受診せずに回復する人もいるとみられ、実際の数はもっと多い可能性があるという。
マクドナルドと食品医薬品局(FDA)は2つの食材、水気の多いスライスオニオンもしくはビーフパティが原因の可能性があるとみて調査。その結果、ビーフパティは除外された。
マクドナルドは27日の声明で、今後1週間のうちに影響を受けた数百店舗でクォーターパウンダーの販売を再開する予定と明らかにした。
またマクドナルドは「FDAは1つのサプライヤーから供給されたタマネギが感染源である可能性が高いと考えている」と報告していた。
マクドナルドはこのサプライヤーとの取引を停止している。
クォーターパウンダーは今週中にはすべての店舗で販売を再開する予定だ。
CDCは血の混じった下痢、発熱、嘔吐などの症状がある場合は直ちに医療機関に連絡するよう勧告している。