◎戦闘は3日未明に発生。正体不明の武装勢力がパンジャブ州の空軍基地内にある訓練施設を急襲した。
パキスタン軍が東部パンジャブ州の空軍基地に対する武装勢力の攻撃を阻止し、戦闘員9人を殺害した。軍当局が4日、明らかにした。
それによると、戦闘は3日未明に発生。正体不明の武装勢力がパンジャブ州の空軍基地内にある訓練施設を急襲したという。
空軍の報道官は声明で、「治安部隊が迅速かつ効果的に対応し、基地の人員および資産を保護した」と報告。基地に侵入した戦闘員3人を射殺し、その後、別行動を取っていた3人を銃撃戦の末射殺した。
残り3人はこの武装勢力を完全排除する作戦中に死亡したという。
アフガニスタンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州ではテロ攻撃や銃撃事件が多発している。
カイバル・パクトゥンクワ州では3日、停車中のオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、少なくとも5人が死亡、警察官を含む20人以上が負傷した。
バルチスタン州でも3日、軍用車両が武装勢力の攻撃を受け、兵士少なくとも14人が死亡した。
今回の空軍基地襲撃に関する犯行声明は出ていないが、TTP(パキスタンのタリバン運動)の関与が疑われている。
パキスタンでは現在、不法移民を国外に送還する取り組みが進められており、多くのアフガン難民が苦境に立たされている。