◎X社は児童虐待に関するユーザーの投稿を放置し、当局の調査依頼にも応じなかった。
イーロン・マスク氏のツイッター(X)アイコン(Dado Ruvic/Illustration/ロイター通信)

オーストラリアのインターネット規制当局は16日、児童虐待コンテンツに関する調査に協力しなかったとして、X社(旧ツイッター)に罰金61万豪ドルの支払いを命じた。

それによると、X社は児童虐待に関するユーザーの投稿を放置し、当局の調査依頼にも応じなかったという。

Xの所有者であるマスク(Elon Musk)氏は昨年11月、「児童虐待や搾取などに関する投稿をなくすことは我が社の最優先事項のひとつである」と述べていた。

豪規制当局はマスク氏の発言を「空虚」と批判した。

マスク氏は昨年のX買収後に人員を整理。その結果、Xの運用に問題が生じ、フェイクニュースやデマ投稿の取り締まりが激減。ユーザー離れと批判を招いた。

2021年に施行された豪の法律は「規制当局はインターネット企業に対し、オンライン安全対策に関する情報を提供するか、罰金を科すかを選択・強制できる」としている。

規制当局は企業が罰金の支払いを拒否した場合、法廷で追及することもできる。

グーグルの親会社であるアルファベットも児童虐待コンテンツの取り扱いに関する情報提供の要求に従わなかったとして警告を受けている。

しかし、X社の問題はより深刻で、規制当局によると、同社はいくつかの質問を無視したという。

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