◎ブルキナと隣国マリを中心とするサヘル地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系の過激派が猛威を振るっている。
ブルキナファソ軍政は8日、イスラム過激派組織の攻撃で民間人少なくとも44人が死亡したと発表した。
軍報道官によると、過激派は北部スム県の2つの集落を6日と7日に襲撃したという。
報道官はこの攻撃を「卑劣で野蛮」と糾弾。国軍はこの地域の対テロ作戦を継続していると述べた。
ブルキナと隣国マリを中心とするサヘル地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系の過激派が猛威を振るっている。
ブルキナで2015年以降の紛争に巻き込まれ難民になった民間人は200万人に達し、1万人以上が死亡したと推定されている。
過激派との戦争は住民をいらだたせ、分断を加速させた。同国では昨年2度軍事クーデターが起こり、指導者は過激派を殲滅すると誓った。
しかし、過激派はブルキナ領の4割を占領し、何十万人もの市民が占領地に取り残されている。
ISISを支持するスンニ派のアマーク(Aamaq)通信は2月、ブルキナ北部に拠点を置く過激派が陸軍の兵士70人を殺害、数十人を負傷させ、5人を人質に取ったと報じた。
その数週間前にも過激派による待ち伏せ攻撃で兵士や民間人など、少なくとも32人が死亡したと伝えられている。
国連によると、この暴力は同国史上最悪の人道的危機をもたらし、国民の5人に1人(約470万人)が人道支援を必要としている。