◎このビルは建設工事の途中だったが、5月23日に一部が崩壊。これまでに41人の死亡が確認された。
2022年5月23日/イラン、南西部フゼスタン州アバダン、崩壊した10階建て商業ビル(Mohammad Amin Ansari/Fars News Agency/AP通信)

国営イラン通信(IRNA)は14日、崩壊した10階建て商業ビルの解体工事中に事故が発生し、負傷者が出ていると報じた。

このビルは建設工事の途中だったが、5月23日に一部が崩壊。これまでに41人の死亡が確認された。現場は南西部フゼスタン州アバダン。

IRNAは国際赤十字社・赤新月社連盟(IFRC)の現地職員の話を引用し、「解体工事中にビルの一部が崩落し、負傷者が出た」と報じている。

事故の詳細は明らかにされていないが、IRNAは「解体工事の責任者が拘束された」と報じた。

警察は市長を含むビルの建設に関与したとされる13人を逮捕したと伝えられているが、詳細はほとんど明らかにされておらず、崩壊した原因も不明。ビルの所有者は崩壊に巻き込まれ死亡した。

事故後、多くの市民が政府に抗議し暴動が発生。機動隊が市民を銃撃する事態に発展した。

デモ隊は大事故が発生したにもかかわらず、事故からわずか3日後に政府が10万人規模の集会を開催し、政府公認のポップソング「Hello Commander(こんにちは司令官)」のリリースを祝ったことに激怒した。

あるツイッターユーザーは当時、「アバダンは血を流しているのに、政府は歌を歌っている!」と怒りを表明していた。

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