◎コロンビア大統領選の決選投票は6月19日に行われる予定である。
メキシコのオブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は3日、コロンビアの次期大統領候補のひとりに反対を表明した。
コロンビア政府はオブラドール氏の発言に懸念を表明し、内政に干渉すべきではないと批判した。
オブラドール氏は他国の内政に干渉しないと豪語し、それを口実にニカラグアやキューバなどの非民主国家への批判を避けてきた。
しかし、同氏は4日、コロンビア大統領選第1ラウンドを1位で通過した元左翼ゲリラのグスタボ・ペトロ(Gustavo Petro)氏を厳しく非難した。
オブラドール氏は声明で、「左翼ゲリラは恐怖キャンペーンで国を支配しようとしている」と主張した。「私はペトロにハグを送りたいです。なぜかって?彼は最も卑怯で品位のない種類の汚い戦争、我が国が直面している汚い麻薬戦争に関与したからです。しかし、すべての保守派は団結しています。左翼ゲリラは撤退を余儀なくされるでしょう」
ペトロ氏は現職の上院議員で、反政府ゲリラ「4月19日運動(M-19)」の元戦闘員である。M-19は1990年に武装解除し、「M-19民主同盟」に生まれ変わった。
コロンビアの外務省はSNSでオブラドール氏の発言を「攻撃的な内政干渉」と批判した。
同省は声明の中で、「コロンビア政府は有権者に影響を与えようとするメキシコの干渉に抗議し、次の大統領を選ぶコロンビア国民の権利を尊重するよう求める」と述べている。
有権者は先週、ペトロ上院議員とアウトサイダーの右翼実業家である不動産王ロドルフォ・エルナンデス(Rodolfo Hernandez)氏を選択した。
決選投票は6月19日に行われる予定である。
<2022コロンビア大統領選 第1R 開票率100%>
▽グスタボ・ペトロ 852万7768票(40.33%)
▽ロドルフォ・エルナンデス 595万3209票(28.15%)
▽フェデリコ・グティエレス 505万8010票(23.92%)
以下省略