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住宅メンテナンスを年間計画に組み込む、その重要性

住宅のメンテナンスを年間の計画に組み込むことは、長期的なコストの抑制と快適な暮らしを両立するために不可欠であり、専門家は「年間を通じて継続的なケアを行うことが最も効果的だ」と強調している。
住宅メンテナンスのイメージ(Getty Images)

多くの人が新年を迎えるにあたり、健康増進や生活の整理、家計管理などを考えるが、専門家はそれらの決意に共通して重要なのが「住まいのメンテナンス」であると指摘している。住居の定期的な手入れは、目に見える損傷を直す以上の意味を持ち、健康的な生活環境を確保し、住宅の寿命を延ばし、将来的な修繕費用の負担を軽減する効果があるとして、年間の健康計画や家計計画に組み込むべきだとする意見が強まっている。

米国エネルギー省と環境保護庁の研究によると、現在存在する住宅の約4分の3は2050年まで使用されると予測され、既存の住まいを維持する重要性が増している。非営利団体ナショナル・センター・フォー・ヘルシー・ハウジング(NCHH)は「私たちが持っている住宅を維持することは、健康や福祉を守る上で本質的に重要だ」と指摘し、家の乾燥・清潔・換気・害虫の防止・安全性の確保が、住宅所有者・賃借者を問わず優先されるべき目標だと強調している。

住まいの手入れには、大規模な改修から日常的な小さな作業まで幅広い活動が含まれる。多くの人がメンテナンスと聞いてまず思い浮かべるのは水漏れやガス漏れ、害虫被害、ひび割れといった大きな修理だが、専門家は「すべてが専門家による作業を必要とするわけではない」と指摘する。カウンターを拭いたり、床の食べかすを掃き出す、窓を開けて換気を良くする、詰まったフィルターや排水を掃除するなど、日常的な簡単な作業も重要なメンテナンスだとしている。

住民は家族構成や居住地域、季節によって異なるニーズを考慮しながら、キッチンやバスルーム、寝室などよく使う空間だけでなく、屋根裏や地下室といった見落としがちな場所もチェックリストに加えるべきだという。NCHHは「どこで過ごしているか、あるいは普段見落としがちな場所こそ優先して修理が必要な可能性がある」と指摘している。

予防的なメンテナンスの実施は、完璧さやタイミングよりも継続すること自体が重要であり、季節や年ごとのリズムに合わせて計画的に行うほうが有効であると専門家は助言する。季節による環境ストレスは住宅の外装や内装に影響を与えるため、例えば寒冷・多湿な気候や嵐が予想される前に対策を講じることが推奨される。また、猛暑や乾燥、旱魃、山火事リスクなどの季節に応じたシステムの点検や整備も有効だとしている。

具体的な季節ごとの推奨タスクとして、春夏には空調システムの点検、乾燥機のベント清掃、スプリンクラーのテスト、庭の手入れ、電気設備・配管設備の検査などが挙げられる。雨の少ない季節は塗装やリフォームに適しているともされる。一方、秋冬には暖房システムの整備、空気フィルターの清掃、二酸化炭素検知器の動作確認、隙間風の封鎖、害虫対策、屋根や煙突の修理、排水路の点検などが推奨されている。

住まいの健康状態は居住者の健康や安全、生活の質に直結する。住宅のメンテナンスを年間の計画に組み込むことは、長期的なコストの抑制と快適な暮らしを両立するために不可欠であり、専門家は「年間を通じて継続的なケアを行うことが最も効果的だ」と強調している。

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