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ビーフタコスのレシピ、サルサで肉に味付け

このレシピは12個分のタコスを作るもので、名前に「ビーフ(牛肉)」とあるものの、植物由来の「代替肉」を使用する点が特徴だ。
ビーフタコスのイメージ(AP通信)

タコス」と聞いて多くのアメリカ人が思い浮かべるのは、合い挽き牛肉を市販のシーズニングで炒め、レタスやトマト、サワークリームを載せた米国風の食卓の定番である。しかし、料理研究家アレクサ・ソト氏が著した料理本『Plantas: Modern Vegan Recipes for Traditional Mexican Cooking』に掲載された「タコス・ドラドス・デ・ピカディージョ」は、そのイメージを覆す一品となっている。ソト氏はこのレシピで、乾燥ハーブやミックススパイスの代わりに手作りのサルサを使って肉に味を付けることを提案している。これにより、よりジューシーで深みのある味わいが生まれるという。

このレシピは12個分のタコスを作るもので、名前に「ビーフ(牛肉)」とあるものの、植物由来の「代替肉」を使用する点が特徴だ。作り方の基本はまず具材の準備から始まる。中火に熱した中華鍋に中性油をひき、みじん切りの玉ねぎ、にんにく、大きめに切ったニンジンとユコンゴールドポテトを加えて炒める。野菜が柔らかくなるまで蒸し煮にし、その後植物性の「挽き肉」を加えてよく炒め、塩で下味をつける。ここまでは一般的なタコスの具材だが、続くサルサの工程がこのレシピの肝である。

サルサは別のフライパンでトマト、タマネギ、セラーノもしくはハラペーニョ、にんにくを皮ごと焼き付け、素材が程よく焦げるまで加熱する。焦げ目が付いたら火から下ろしてブレンダーに移し、少量の野菜ブロスと香菜、塩を加えて滑らかに撹拌する。こうして作ったサルサを具材の鍋に加え、さらに10〜12分ほど煮込むことで、味が全体に行き渡り具材が一体化する。

タコスの組み立てはトウモロコシのトルティーヤを両面軽く焼いて温めた後、適量の具材を半分にたたんで閉じる。閉じた状態で浅い油を敷いたフライパンに並べ、両面をそれぞれ約2分ずつ揚げ焼きにすることで、外側がパリッとした「タコス・ドラドス(揚げタコス)」が完成する。仕上げにはサルサやグアカモレとサルサ・ベルデを混ぜた「グアカサルサ」を添える。

このレシピはソト氏が幼少期にメキシコ系の親族と過ごした経験に基づいており、アメリカ風の簡略化されたタコスとは一線を画す、本格的で風味豊かなメキシコ料理の魅力を伝えている。料理本全体を通じて彼女は、伝統的なメキシコ料理のエッセンスを尊重しながらも植物由来の食材を取り入れることで、健康的かつ現代的なアプローチを示している。

ソト氏の提案は、タコス作りにおける味付けの方法を見直すきっかけとなり、一般的な市販シーズニングに頼らず素材本来の風味や手作りサルサの鮮烈な味わいを楽しむことを可能にしている。家庭料理としても挑戦しやすく、家族や友人との食事をより特別なものにする一皿となっている。

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