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メキシコ列車脱線事故、死者14人に、2023年開業

事故は12月28日に発生。列車はカーブを通過中に脱線、一部の車両が斜面を転落し、森の中に突っ込んだ。
2025年12月28日/メキシコ、オアハカ州、列車が脱線した現場(AP通信)

メキシコ南部オアハカ州近郊で昨年末に発生した旅客列車脱線事故をめぐり、当局は1月1日、病院で治療を受けていた73歳の女性が死亡したと明らかにした。これにより、死者数は14人に達した。

この列車は軍が運行し、オアハカ州とベラクルス州を結ぶ路線を走行中だった。

事故は12月28日に発生。列車はカーブを通過中に脱線、一部の車両が斜面を転落し、森の中に突っ込んだ。列車には乗客・乗員合わせて250人が乗っており、100人あまりが負傷したと伝えられている。事故後、多数の救助隊員が出動し、重傷者を含む負傷者の救助と搬送が行われた。

この列車は2023年にオブラドール前政権の下で開通した路線で、太平洋側とメキシコ湾岸を結ぶ交通インフラの一部となった。政府は南部地域の経済発展と物流強化を目指し、鉄道網の整備を進めてきたが、今回の事故は開通から間もない路線での大規模な脱線事故として国内外の関心を集めている。

中央政府は事故後、司法長官事務所による事故原因の捜査を開始し、シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領も現地入りして関係者と被災者家族への支援を調整した。政府当局は安全性向上策の検討を進めるとともに、事故の全容解明に努めるとしている。

一方、事故後も病院で治療を受けていた負傷者のうち複数人が入院を続けており、36人が医療機関で療養中と伝えられている。負傷者の中には重体の患者も含まれ、事故の影響が長期化する可能性も指摘されている。

この事故はメキシコ国内での鉄道運行と安全管理の課題を改めて浮き彫りにした。地方議員や市民団体の一部からは、安全基準の見直しや運行管理体制の強化を求める声が上がっている。シェインバウム氏は事故を教訓に鉄道インフラ全体の安全性を見直すと述べており、今後の具体的な対策に注目が集まっている。

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