◎ミチョアカン州は同国で最も危険な州のひとつであり、その大半が世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルとつながりのあるギャングの支配下に置かれている。
メキシコ西部ミチョアカン州の高速道路で正体不明の武装集団が州警察のパトカーを襲い、3人を殺害した。現地メディアが18日に報じた。
それによると、事件は17日夜に発生。武装集団がパトカーを急襲し、女性警察官の首を切り落としたという。
地元メディアは関係者の話しとして、「処刑された女性警察官は幹部候補のひとりだった」と伝えている。
州警察と検察はコメントを出していない。犯行声明を出した組織も確認されていないようだ。
現場の高速道路は一時的に封鎖された。報道によると、規制は数時間後に解除されたという。
ミチョアカン州は同国で最も危険な州のひとつであり、その大半が世界最大の麻薬組織シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)とつながりのあるギャングの支配下に置かれている。
同州では最近、シナロアの宿敵「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」が支配地域を拡大し、暴力が激化。陸軍と警察が部隊を増強して取り締まりに当たっている。
先月末にはカルテルが設置したものとみられる対人地雷により、陸軍兵士3人が死亡。6月2日に市長選を予定している同州マラバティオ市では立候補した2人が何者かに射殺されている。