◎ギャングたちは被災地につながる道路を封鎖し、援助トラックを乗っ取り、物資を繰り返し略奪したため、援助部隊はヘリコプターでの物資輸送を余儀なくされていた。
8月22日、ハイチのギャングリーダーは14日の地震で壊滅的な被害を受けた被災地に援助を提供し、休戦協定に合意すると発表した。
地震は8月14日の午前8時30分頃(現地時間)に発生した。震源は首都ポルトープランスから西におよそ125キロ離れた地点で、震源の深さは10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.2。
ギャングたちは被災地につながる道路を封鎖し、援助トラックを乗っ取り、物資を繰り返し略奪したため、援助部隊はヘリコプターでの物資輸送を余儀なくされていた。
強力なギャング団のリーダーで「バーベキュー」と呼ばれているジミー・シェリジエ氏は、被災地への支援を後押ししてほしいという複数の訴えと報道を無視していたが、22日の声明で態度を軟化させた。
シェリジエ氏はフェイスブックに投稿した動画の中で、最も深刻な被害を受けた南西部地域の住民に哀悼の意を表し、支援活動に参加すると誓った。「G9革命軍(ギャング団)とその同盟国はすべてのハイチ人を代表して、被災地の痛みと悲しみに同情します」
「G9革命軍と同盟国は被災地を支援する活動に参加します。すべてのギャングは被災地との連帯を示しなさい」
市民保護局によると、地震の犠牲者は8月21日時点で2,207人に達したという。負傷者は12,000人以上、行方不明者は少なくとも344人、被災した家屋は10万戸以上で、そのうち約5万3,000戸は全壊したと伝えられている。
最も深刻な被害を受けた沿岸の町レ・カイでは多くの住民がミサに参加し、犠牲者を追悼した。ベルゴー地区の福音派教会は屋根と壁の一部を損傷したが、牧師は人々を受け入れ、光が差し込む中、賛美歌が奏でられた。
セブライン・ジョナス牧師はAP通信の取材に対し、「日曜日の礼拝を欠かすことはできない」と述べた。「人々はミサを待っていました...」
ジョナス牧師の教会は屋内でミサを行える数少ない教会のひとつだった。ただし、全壊または半壊した教会の牧師も屋外でミサを行ったと伝えられている。レ・カイのローマカトリック教会本部は屋外ミサを考慮し、礼拝の開始時間を午前6時30分に変更した。
ジョナス牧師は出席者に、「神に感謝します」と語りかけた。「神は私たちを守ってくれました。私たちは生きています。私たちは助け合い、遺族をサポートし、犠牲者のために祈り...」