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▽ジャマイカの殺人発生率は人口10万人あたり50人超。信頼できる統計がある国の中では世界最高水準となっている。
ジャマイカ、首都キングストンの市場(Getty Images)

中米ジャマイカの警察当局が首都キングストンに拠点を置くギャングのリーダーを殺害した。警察が23日、明らかにした。

それによると、警察は地元で「ワン・オーダー」と呼ばれるギャングと激しい銃撃戦を繰り広げ、リーダーとされる男を殺害したという。

この摘発後、警察の摘発に憤慨したギャングの構成員が市内で銃を乱射し、少なくとも1つの小売店が全焼した。死傷者の情報はない。

国家警察は声明で、「市民に対する暴力を容認せず、ギャング摘発作戦を継続する」と強調した。

地元メディアによると、警察はキングストンの一部のスラム街のパトロールを強化したという。

この銃撃戦を受け、市内の学校、企業、政府機関は軒並み閉鎖された。

タクシーもギャングの支配下にあるスラム街への乗り入れを制限している。

警察によると、ワン・オーダーのリーダー殺害に抗議するデモがスラム街で行われ、その一部が一般車両に火を放ったり、道路にバリケードを設置したという。

ジャマイカの殺人発生率は人口10万人あたり50人超。信頼できる統計がある国の中では世界最高水準となっている。

ジャマイカの人口は約280万人。24年の殺人件数は23年に比べて多少減少したものの、それでも1000件を軽く超えている。2009年には過去最高の1683件の殺人が報告された。

地元メディアによると、ワン・オーダーは殺人、恐喝、麻薬取引などに関与し、数年前から複数のギャングと抗争を繰り広げているという。

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