◎セントクロイ・エイビス(St. Croix Avis)紙は元黒人奴隷が1844年に創刊した。
米領バージン諸島(Getty Images)

米領バージン諸島の小さな日刊紙が180年の歴史に幕を閉じる。

セントクロイ・エイビス(St. Croix Avis)紙は元黒人奴隷が1844年に創刊した。

同紙は12月31日の声明で、「ソーシャルメディアやデジタル新聞に圧倒され、会社を維持することができなくなった」と述べた。

同紙は廃刊日を明らかにしていないが、「近いうちに在庫の用紙が底をつく」としている。

同紙は声明の中で次のように述べている。「奴隷に読み、書き、理解することを学ばせた創業者に感謝します。セントクロイ・エイビスは黒人の識字率を高めるという目標に基づき、180年もの間、新聞を発行し続けてきました...」

セントクロイ島の人口は約4万1千人。その大半が奴隷の血を引く黒人である。

デンマーク領西インド諸島の奴隷制度は1848年に廃止された。

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