米財務省、麻薬組織のフェンタニル製造を支援したメキシコ企業に制裁
メキシコに拠点を置く12社と、それらを管理する8人の関係者は、医薬品・研究所・化学・清掃・不動産事業を利用して化学物質を購入し、シナロア・カルテルの一派である「ロス・チャピトス」に提供したとされる。
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米財務省は6日、メキシコの麻薬組織「シナロア・カルテル」の一派に合成麻薬フェンタニルの製造に必要な前駆体化学物質を供給したとされる企業ネットワークとその関連会社を制裁リストに追加した。
メキシコに拠点を置く12社と、それらを管理する8人の関係者は、医薬品・研究所・化学・清掃・不動産事業を利用して化学物質を購入し、シナロア・カルテルの一派である「ロス・チャピトス」に提供したとされる。
財務省は声明で、「対象企業の一つは2023年にバイデン政権から制裁を受けたが、複数のダミー企業を通じて”テロ組織とのつながり”を維持していた」と説明した。
この制裁により、対象の企業・個人に関連する米国内の全資産が凍結され、米企業・個人との取引が禁止される。
フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍、ヘロインの50倍といわれている。
米国では過去10年間で45万人以上が合成オピオイドの過剰摂取で死亡、数百万人が中毒になっている。その最大の要因がフェンタニルである。
トランプ政権は2月、シナロア・カルテルやハリスコ新世代など、中南米の8つの麻薬組織を外国テロ組織に指定。6月にはロス・チャピトスも対象とした。
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メキシコの麻薬組織「シナロア・カルテル」について知っておくべきこと
シナロア・カルテルはメキシコ国内外での麻薬密売を主な活動とする世界最大級の犯罪組織であり、その影響力は広範囲に及ぶ。 メ
