▽ビザ(査証)を持たない者や犯罪歴のある者など、計64人がグアテマラに強制送還された。
米国内で拘束されたグアテマラ国籍の不法移民を乗せた米軍の輸送機がグアテマラに到着した。現地メディアが27日に報じた。
それによると、ビザ(査証)を持たない者や犯罪歴のある者など、計64人がグアテマラに強制送還されたという。
ロイター通信は関係者の話しとして、「Cー17輸送機はテキサス州を出発し、27日午後にグアテマラに到着した」と報じている。
グアテマラ政府関係者も輸送機が到着したことを認めた。
トランプ(Donald Trump)米大統領は就任初日に不法移民の強制送還を開始する大統領令に署名。それ以来、複数の中南米諸国に不法移民を送還している。
コロンビア政府は26日、米国内で拘束されたコロンビア出身の不法移民を乗せた米軍機の着陸要請を拒否。トランプ氏はこれに激怒し、関税、制裁、渡航禁止などの報復措置を取ると表明した。
両国は26日深夜に不法移民の送還で合意した。
トランプ氏はコロンビアの全輸入品に25%の緊急関税を課すこと、それを1週間後に50%に引き上げること、コロンビア政府高官らへの渡航禁止とビザ(査証)発給取り消し、金融制裁発動、コロンビア国民の国境検査強化などを命じていた。
コロンビアに対するトランプ氏の警告は他の中南米諸国を震え上がらせ、「移民の受け入れを拒否すれば制裁を科される」という懸念が高まった。
トランプ氏は27日、自身が所有するゴルフクラブで共和党議員を前に演説。「軍用機による前例のない強制送還の波は今後も続く」と強調した。
またトランプ氏は正規の書類を持たない移民を犯罪者と呼び、「居場所を突き止め、軍用機に乗せ、本国に送り返すのだ!」と吠えた。