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ハリケーン・ハンベルト、カテゴリー4に、熱帯低気圧が米南東部に接近中

ハンベルトは27日正午時点で最大風速65メートル、リーワード諸島の北東約587キロに位置し、時速13キロの速さで西進中である。
2025年9月27日/大西洋で発生したハリケーン・ハンベルト(NOAA/AP通信)

国立ハリケーンセンター(NHC)は27日、大西洋上で発生したハリケーン・ハンベルトがカテゴリー4に発達し、カリブ諸国に影響を与える可能性があると警告した。

サウスカロライナ州知事はハンベルトの西側で発生した熱帯低気圧が来週早々にも東部海岸に到達すると予測されたことを受け、緊急事態を宣言した。

州知事はプレスリリースで、「暴風雨の到達時期、速度、強度は依然として予測が難しいものの、サウスカロライナ州全域に強風、豪雨、洪水をもたらすことは確実です。我々は過去にも同様の事態を経験しています」と述べた。

同州チャールストンの市長もX(旧ツイッター)に声明を投稿。「この緊急事態宣言は備えに関するものだ」と述べ、「状況が悪化した場合に迅速に対応できるよう、排水路の清掃、ポンプやバリケードの設置、人員配置の調整を進めている」と説明した。

NHCによると、ハンベルトは27日正午時点で最大風速65メートル、リーワード諸島の北東約587キロに位置し、時速13キロの速さで西進中である。

<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)

ハンベルトは週末にかけて、リーワード諸島北部、バージン諸島、プエルトリコ、英領バミューダの一部地域に影響を及ぼす可能性がある。

米領プエルトリコの気象台は波浪注意報を出し、市民に対し、海岸に近づかず、陸上に留まり、不必要な旅行を避けるよう呼びかけた。

米国とカリブ諸国におけるハリケーンシーズンは、毎年6月1日から11月30日までと定められている。この期間は大西洋の海水温が高まり、熱帯低気圧が発生しやすくなるため、特に8月から10月にかけて活動が最も活発になる。

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