トリニダード・トバゴ政府が非常事態宣言、政府高官の殺害計画受け
同国で非常事態宣言が発令されたのは8カ月ぶり。政府は昨年12月、ギャング暴力への懸念を理由に同様の措置を講じ、4月中旬まで継続した。
.jpg)
カリブ海の島国トリニダード・トバゴのパサードビセッサー政権は18日、国内の刑務所で活動する犯罪組織が主要な政府高官の殺害と公共機関への攻撃を計画していたとして、非常事態を宣言した。
同国で非常事態宣言が発令されたのは7カ月ぶり。政府は昨年12月、ギャング暴力への懸念を理由に同様の措置を講じ、4月中旬まで継続した。
国家警察は声明で、「ギャングは刑務所に携帯電話を持ち込み、暗号化したメッセージで政府高官の殺害や公共交通機関への攻撃などを指示していた」と述べた。
また警察は「数ヶ月に及ぶ捜査の結果、当局は政府や警察の高官、司法関係者、検察庁の職員などが標的になっていることを確認した」と明らかにした。
さらに「計画は実行されず、被害も確認されていない」と強調した。
警察は非常事態宣言中、令状なしで家宅捜索や逮捕を行うことができる。外出禁止令は発令されていない。
同国の人口は約140万人。内務省の統計によると、昨年の殺人件数は過去最多の624件に達したという。今年の殺人件数は7月17日時点で214件。昨年同時期は325件であった。