▽トリニダード・トバゴの人口は約150万人。人口10万人当たりの殺人発生率は世界トップクラスである。
カリブ海の島国トリニダード・トバゴの警察官(Getty Images)

カリブ海の島国トリニダード・トバゴが30日、ギャングによる暴力事件の急増を受け、非常事態を宣言した。

これは報復殺人やその他ギャング関連の犯罪を抑制するため、警察にさらなる権限を与えるものである。

司法長官は首都ポートオブスペインで記者会見を開き、ギャング関連の暴力事件が急増していると強調した。

それによると、夜間外出禁止令は発令されず、集会やイベントも行えるという。

国土安全保障省の長官は記者団に対し、「ギャングによる暴力、殺人、報復の連鎖を断ち切る必要がある」と強調した。

非常事態宣言により、警察は「違法行為に関与した疑いがある」人物を令状なしで逮捕できるようになる。

また警察は違法行為に関与したと疑われる公共施設と私有地を令状なしで捜索できる。

警察によると、29~30日にかけてポートオブスペイン郊外で発砲事件が少なくとも6件発生し、うち5件で死者が確認されたという。

地元テレビ局は情報筋の話しとして、「複数のギャングが土地の支配権をめぐって対立し、さらなる報復が予想される」と伝えている。

それによると、この24時間で少なくとも5人が死亡、複数人が負傷したという。

トリニダード・トバゴの人口は約150万人。人口10万人当たりの殺人発生率は世界トップクラスである。

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