東カリブ海最高裁、セントルシアの「ソドミー法」を違憲と裁定

アメリカ大陸で同性による肛門性交やオーラルセックスを禁じている国はガイアナ、グレナダ、ドミニカ、ジャマイカ、そしてセントビンセント・グレナディーンの6カ国である。
セントルシア、首都カストリーズ近郊の港(Getty Images)

東カリブ海最高裁判所(ECSC)は29日、セントルシアの同性愛行為を禁じる刑法を違憲と裁定した。

このいわゆる「ソドミー法」はイギリス植民地時代に導入され、同性による肛門性交やオーラルセックスを禁じる内容となっている。

同性による肛門性交は懲役10年以下、その他のわいせつ行為は5年以下に処される可能性がある。

ECSCはセントルシアのソドミー法を違憲と裁定した。

非営利団体「Raise Your Voice St. Lucia」はこの判決を画期的と歓迎した。

セントルシアのメディアによると、ソドミー法違反で実際に処罰された人はいないという。

専門家はこの法律がLGBTQ+(性的少数者)コミュニティに圧力をかけてきたと指摘している。

アメリカ大陸で同性による肛門性交やオーラルセックスを禁じている国はガイアナ、グレナダ、ドミニカ、ジャマイカ、そしてセントビンセント・グレナディーンの6カ国である。

近年、カリブ海の4カ国(トリニダード・トバゴ、バルバドス、セントクリストファー・ネイビス、アンティグア・バーブーダ)が同様の法律を廃止した。

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