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メキシコ首都で汚職・犯罪に抗議するデモ、Z世代が主導

若者たちは役人の汚職や麻薬カルテル関連の犯罪、不処罰に抗議し、中央政府に刑法の改正を含むより強力な対応を求めた。
2025年11月15日/メキシコ、首都メキシコシティ、デモ参加者と機動隊員(AP通信)

メキシコの首都メキシコシティで15日、Z世代が主催する抗議デモが行われ、数千人が市中心部の広場に集結した。

若者たちは役人の汚職や麻薬カルテル関連の犯罪、不処罰に抗議し、中央政府に刑法の改正を含むより強力な対応を求めた。

現地メディアによると、一部のデモ参加者が暴徒化し、機動隊と衝突。警察官約100人と市民20人が負傷し、公務執行妨害などで20人が逮捕されたという。

暴徒は機動隊に向けて石や花火を投げつけた。

地元メディアによると、メキシコでZ世代主導のデモが行われたのは初めてとのこと。

シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は今月初めに中西部ミチョアカン州ウルアパンの市長が暗殺されて以来、麻薬カルテルやギャングにより厳しく対応するよう求められている。

この事件は11月1日に発生。17歳の少年がマンソ(Carlos Manzo、40歳)市長を銃撃・殺害した。

警察が容疑者2人を逮捕。17歳少年はその場で射殺された。

ミチョアカン州はメキシコで最も危険な州のひとつであり、その大半が世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル」やそのライバルである「ハリスコ新世代」の支配下に置かれている。

ミチョアカン州では昨年10月にシェインバウム氏が就任して以来、マンソ氏を含む7人の市長が殺害されている。

シェインバウム氏はこの事件を受け、ミチョアカン州に追加部隊を派遣し、暴力をとめるために30億ドル以上を投資すると表明した。

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