◎米国は30年近くにわたり、植物の病気や害虫が国内の生産者に影響を与えるという懸念から、アボカドの輸入先をメキシコに限定してきた。
メキシコ産アボカド(Getty Images)

政府が8日、グアテマラ産アボカドの輸入許可を延長した。

米国は30年近くにわたり、植物の病気や害虫が国内の生産者に影響を与えるという懸念から、アボカドの輸入先をメキシコに限定してきた。

在グアテマラ・米国大使館によると、今年のアボカド輸出量は1700トンほどになる見通し。これはメキシコの年間輸出量約140万トンに比べると、微々たるものである。

米農務省は今年、グアテマラ産アボカドの輸入を認めた。

同省はその理由について、次のように述べている。「グアテマラ産アボカドが植物害虫や有害雑草を持ち込み拡散するリスクは検疫システム、包装工場や生産地の登録システム、その他保護措置によって軽減できる...」

米国は何十年もの間、メキシコ産アボカドにも同様の保護措置を課そうとしてきたが、規則を施行しようとすると、米国の検査官が暴力や脅迫に遭遇することもあった。

メキシコの麻薬カルテルはアボカド農家を脅して利益を吸い上げたり、アボカドの中に薬物を入れて米国に持ち込もうとすることが多々ある。

米国のメキシコ国境沿いでは非合法のアボカドが大量に流通している。

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