メキシコ市長暗殺事件、実行犯は17歳少年、検察が発表
州検察は声明で、「マンソ氏を襲撃し、その場で射殺された実行犯は17歳のビクター・マヌエル・ウバルド(Victor Manuel Ubaldo)容疑者である」と明らかにした。
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メキシコ中西部ミチョアカン州の検察当局は6日、同州ウルアパンのマンソ(Carlos Manzo、40歳)市長が暗殺された事件について、17歳の少年が実行犯であると発表した。
マンソ氏は1日夜、「死者の日」のイベントに参加中、殺害された。
警察は容疑者2人を逮捕。実行犯とされる3人目の容疑者はその場で射殺された。
マンソ氏の妻であるグレシア・キロス(Grecia Quiroz)氏が5日、ウルアパンの市長に就任した。
州検察は声明で、「マンソ氏を襲撃し、その場で射殺された実行犯は17歳のビクター・マヌエル・ウバルド(Victor Manuel Ubaldo)容疑者である」と明らかにした。
また検察は犯罪組織がこの暗殺に関与している可能性が高いと述べたが、組織名には言及しなかった。
地元メディアによると、捜査当局や科学研究所などによる検査の結果、容疑者がマンソ氏に向けて発砲したことが立証されたという。
また検査の結果、容疑者は常習的に覚せい剤を使用していたことも判明した。
地元テレビ局は容疑者の親族の話しとして、「1週間前に自宅を出たきり、行方が分からなくなっていた」と伝えている。
ミチョアカン州では昨年10月にシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領が就任して以来、マンソ氏を含む7人の市長が殺害されている。
ミチョアカン州はメキシコで最も危険な州のひとつであり、その大半が世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル」やそのライバルである「ハリスコ新世代」の支配下に置かれている。
専門家によると、麻薬カルテルは弱い立場にある子供を積極的に採用し、「鉄砲玉」として対立する組織に送り込んだり、要人の殺害に利用しているという。
