◎地元メディアによると、ドリュー氏率いるセントクリストファー・ネービス労働党が第1党に返り咲いた。
中米セントクリストファー・ネービスのメディアは6日、解散総選挙の開票速報を伝え、ハリス(Timothy Harris)首相率いる人民労働党が敗れたと報じた。
地元メディアによると、ドリュー(Terrance Drew)氏率いるセントクリストファー・ネービス労働党が第1党に返り咲いた。
ハリス氏は3期目を目指したが、不信任決議で失職したことが響き、支持を失った。
報道によると、6つの政党が30人以上の候補を擁立し、11議席を争った。議会の定数は15、残り4議席はエリザベス女王の任を受ける総督が任命する。
ハリス氏は2015年2月に首相に就任し、2020年の選挙で11議席中9議席を獲得。2期目を決めた。
しかし、ハリス氏は今年初め、連立を組む政党と対立し、不信任決議で失職。予定より3年早い解散総選挙となった。
ドリュー氏の労働党は医療システムの改善、手ごろな価格の住宅販売強化、教育へのアクセス向上などを公約に掲げ、支持を集めた。
同党の報道官は6日、「私たちはより強力な経済を構築し、多くの雇用を創出し、貧困率の低下を目指します」と声明を発表した。
セントクリストファー・ネービスはカリブ海の島国。人口は約5万3000人で、観光産業に力を入れ、米国とカナダの富裕層に人気がある。