◎メキシコ政府はバイデン政権から米国国境への移民の流れをコントロールするよう圧力を受けてきた。
メキシコ南部チアパス州タパチュラで25日、治安当局の取り締まりに抗議する移民約2000人がイースター(復活祭)前のデモ行進を開始した。
参加者の男性はAP通信の取材に対し、「このままメキシコシティまで行進し、多くの移民が強盗、強姦、恐喝、誘拐などの被害に遭っていることを訴えるつもりだ」と語った。
治安当局は近年、移民を米国国境から遠く離れた南部に留めることを目的とした封じ込め作戦を実施している。
グアテマラから流入した移民たちは亡命手続きなどで数カ月、そこにとどまり、許可が下りれば徒歩や人身売買組織の助けを借りて北上することになる。
この期間中、移民たちは働くこともできず、州政府やNGOの支援を受けることになる。
メキシコ政府はバイデン政権から米国国境への移民の流れをコントロールするよう圧力を受けてきた。
米税関・国境警備局(CBP)が22日に公表したデータによると、国境警備隊は先月、メキシコ国境で約14万回、移民と遭遇したという。1月は12万4000回、昨年12月は25万回近くに達した。