▽トランプ次期米大統領はメキシコ政府に対し、移民と麻薬の流入を阻止するよう求めている。
2025年1月2日/メキシコ、南部タパチュラ、米国を目指す移民(AP通信)

数百人の移民が2日、メキシコ南部タパチュラから北部の米国国境に向けて出発した。

現地メディアによると、その大半がベネズエラ人で、グアテマラ、エルサルバドル、ペルー、エクアドル出身者も含まれているという。

移民たちは当局による妨害行為にウンザリしている。

昨年12月に出発した複数のキャラバンは必ず米国境に到達すると言っていたが、たどり着けた人はごくわずかだった。

トランプ(Donald Trump)次期米大統領はメキシコ政府に対し、移民と麻薬の流入を阻止するよう求めている。

米当局が昨年南部のメキシコ国境沿いで拘束した移民は約250万人。その7割がベネズエラ人であった。

トランプ氏は1月20日に就任次第、不法移民を一掃すると誓っている。

移民たちは仕事のないタパチュラに滞在することにウンザリし、米国に移住できなかった場合、他の街で生活することも念頭に置いているようだ。

ベネズエラ出身の29歳男性はAP通信の取材に対し、「米国に向かう途中で拘束され、タパチュラに戻され、その後亡命を申請したが、3カ月たっても何の連絡もない」と語った。その処理には通常数カ月、長い時は半年から1年以上かかることもある。

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