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メキシコ中部で小型機墜落、7人死亡、建物の屋根に突っ込む

事故は首都メキシコシティの西方約50キロに位置するサン・マテオ・アテンコの工業地域で発生。緊急着陸を試みた小型のプライベートジェットが墜落、大規模な火災が発生した。
2025年12月15日/メキシコ中部メヒコ州サン・マテオ・アテンコ、小型飛行機が墜落した現場(AP通信)

メキシコ中部メヒコ州で15日、小型飛行機が墜落し、少なくとも7人が死亡した。当局が明らかにした。

それによると、事故は首都メキシコシティの西方約50キロに位置するサン・マテオ・アテンコの工業地域で発生。緊急着陸を試みた小型のプライベートジェットが墜落、大規模な火災が発生した。警察と消防が現地で対応に当たっている。

メヒコ州の航空当局によると、墜落したのはアカプルコ発着のジェット機で、乗客8人と乗務員2人が搭乗していたとされる。

これまでに確認された遺体は7体にとどまり、残る3人の安否や事故時の詳しい状況は調査中。ジェット機は墜落とその後の火災で大破した。

地元テレビ局は目撃者の話しとして、「飛行機は近くのサッカー場に向かっているように見えたが、建物の屋根に突っ込み、バラバラになった」と伝えている。

衝突の衝撃で工場とみられる建物の屋根が壊れ、機体の破片と炎が周囲に飛散したとみられている。この事故の影響で現場周辺の住民らが一時避難を余儀なくされた。

サン・マテオ・アテンコの市長は地元テレビの取材に対し、「爆発とその後の火災の影響で約130人の住民が避難した」と語った。

事故現場近くには住宅や商業施設が点在しており、墜落の衝撃と炎の拡大により一部が損傷した。付近住民はAP通信の取材に対し、「ものすごい爆発音がして、その後すぐに黒煙が上がった」と語り、恐怖の瞬間を振り返った。

救助隊は現場周辺の捜索を継続しており、墜落原因の究明に向け、機体のブラックボックスや通信記録の解析を進める方針だ。

航空当局は機体の安全基準や運航体制の検証を進めるとともに、事故原因の早期解明と情報公開を約束した。

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