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ニカラグアの刑務所で野党関係者死亡、今週2人目、弾圧続く

オルテガ氏は2018年の反政府デモを鉄の拳でねじ伏せ、350人以上を殺害して以来、5000以上のNGOを閉鎖または非合法化し、野党政治家を含む数千人を恣意的に逮捕・投獄してきた。
ニカラグア、オルテガ大統領(右)と妻のムリジョ副大統領(Randall Campos/ロイター通信)

中米ニカラグアの独裁者であるオルテガ(Daniel Ortega)大統領を批判してきた人物が刑務所で死亡した。現地メディアが30日に報じた。

それによると、亡くなったのは著名な人権派弁護士で、8月15日に逮捕され、勾留先の刑務所で死亡したという。死因は明らかになっていない。

この数日前には別の野党関係者も勾留中に死亡したと伝えられている。

この弁護士は2018年の蜂起で逮捕・投獄され、その後も反体制派や弾圧に直面する市民の弁護に当たっていたとのこと。

野党の政治連合GCONは30日、X(旧ツイッター)に声明を投稿。「独裁政権がまたしても政治犯の遺体を家族に引き渡した」と非難した。

オルテガ政権はコメントを出していない。

オルテガ氏は2018年の反政府デモを鉄の拳でねじ伏せ、350人以上を殺害して以来、5000以上のNGOを閉鎖または非合法化し、野党政治家を含む数千人を恣意的に逮捕・投獄してきた。

弾圧に屈したカトリック教会やNGOの施設などは軒並み差し押さえられている。

これらの裁判は刑務所内の手作り簡易裁判所で行われ、被告たちは裁判官に扮した秘密警察に一方的に長期刑を宣告されてきた。

2019年以降、少なくとも5人の政治犯が獄中死している。

与党・サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)は今年、全会一致でオルテガ氏が提案した憲法改正案を可決。大統領府に司法と立法を「調整」する権限が付与され、オルテガ氏の妻であるムリジョ(Rosario Murillo)副大統領が「共同大統領」に就任した。

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