◎被告は夫が大統領を務めた2010年~2014年にかけて、100万ドル以上の公金を横領したとして逮捕・起訴された。
ホンジュラスの裁判所は21日、ポルフィリオ・ロボ(Porfirio Lobo)元大統領の妻であるエレナ(Rosa Elena Bonilla de Lobo)被告に禁固14年を言い渡した。
被告は夫が大統領を務めた2010年~2014年にかけて、100万ドル以上の公金を横領したとして逮捕・起訴された。
裁判所は最初の審理で被告に禁固58年を言い渡したが、検察の証拠に矛盾があったとして判決を取り消していた。
地元メディアによると、被告は控訴する見通し。控訴期間は20日以内。
米政府は昨年、ロボ氏を麻薬取引に関与した疑いで制裁対象に追加した。
ロボ氏の息子を含む4人は今年7月、テグシガルパのナイトクラブ近くで殺害された。報道によると、重武装した5人組が事件に関与したという。
ロボ氏のもうひとりの息子は麻薬密売容疑で逮捕され、2017年に米国で禁固24年の実刑判決を言い渡されている。
エレナ氏の元私設秘書も21日、詐欺罪で禁固7年3カ月を言い渡された。
同国の前大統領であるエルナンデス(Juan Orlando Hernandez)被告も今年2月に麻薬密売などに関与したとして逮捕され、米国に送還。ニューヨークで裁判にかけられている。