◎ラファエルは週の初めにジャマイカと英領ケイマン諸島を縦断し、停電と土砂崩れを引き起こした。6日夜にはカテゴリー3の勢力でキューバ西部に上陸・縦断し、新たな頭痛の種をもたらした。
中米キューバを縦断したハリケーン・ラファエルが9日、メキシコ湾で勢力を弱め熱帯低気圧になった。
米国立ハリケーンセンター (NHC)によると、ラファエルは9日朝の時点でメキシコ・ユカタン半島の北北西約470キロに位置し、時速15キロで西北西に進んでいる。最大風速は20~25メートル。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
メキシコ南部沿岸の波の高さは3~4メートルほど。10~11日にかけて波の高い状態が続くと予想されている。
ラファエルは週の初めにジャマイカと英領ケイマン諸島を縦断し、停電と土砂崩れを引き起こした。6日夜にはカテゴリー3の勢力でキューバ西部に上陸・縦断し、新たな頭痛の種をもたらした。
キューバ東部では2週間前に上陸したハリケーン・オスカーの復旧作業が続いている。このハリケーンでは少なくとも6人が死亡、全土で停電が発生した。停電の復旧には4日を要した。
ラファエルも島内の電力設備に大打撃を与え、28万3000人が避難を余儀なくされ、少なくとも460棟の家屋が全壊。西部を中心に大規模な停電が発生し、復旧作業が続いている。
AP通信によると、首都ハバナ中心部の停電は復旧したものの、郊外やその他地域は停電したままだという。
国営テレビは8日、ロシアが8万トンのディーゼルを寄付すると申し出たと明らかにした。