◎米沿岸警備隊によると、ボートは25日の深夜にドミニカ共和国を出港したとみられる。
米領プエルトルコ沖、沿岸警備隊と亡命希望者を乗せたボート(Getty Images)

米領プエルトリコ沖で26日、亡命希望者とみられる人々を乗せたボートが転覆し、少なくとも8人が行方不明になった。

米沿岸警備隊によると、ボートは25日の深夜にドミニカ共和国を出港したとみられる。

警備隊はこのボートに乗っていた2人を救助し事情を聞いている。2人の身元と国籍は明らかにされていない。

AP通信は当局者の話を引用し、「ボートには少なくとも10人が乗船していたとみらえる」と報じた。人身売買組織が関与しているかどうかは不明。

ハイチとドミニカでは貧困と暴力から身を守ろうとする人々の不法出国が相次いでいる。報道によると、その多くに人身売買組織が関わっているという。

米沿岸警備隊によると、昨年10月から今年9月の間にプエルトリコ近海で発生した移民関連の事件は88件。ドミニカ人約1700人、ハイチ人約440人、キューバ人4人が拘束された。

拘束された人々の多くが貧困を理由に出国しているため、亡命希望先の米国にたどり着けず、母国に強制送還されている。

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