◎プエルトリコの電力設備は2017年のハリケーン・マリアで壊滅的な被害を受けた。
米領プエルトリコの旗を掲げる女性(Getty Images)

慢性的な停電に悩まされている米領プエルトリコの電気料金が4.6%値上げされる。現地メディアが1日に報じた。

それによると、値上げは9月分から。1kwh当たりの料金は米本土の平均より40%高くなる。

プエルトリコの電力設備は2017年のハリケーン・マリアで壊滅的な被害を受けた。送電網の復旧は道半ばであり、計画停電が常態化している状態だ。

先月初めには猛暑の中、大規模停電が発生。34万人以上が影響を受けた。

米エネルギー省エネルギー情報局は今回の値上げについて、燃料費の高騰によるものと説明している。

今回の値上げは2021年に電力公社から送配電システムを引き継いだ民間企業ルマ・エナジーが改修プロジェクトを中断すると発表した後に行われた。

同社はこのプロジェクトに6500万ドル(約105億円)を計上していた。

同社は米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請。破産手続き中である。地元メディアによると、負債総額は過去数十年で最大規模とされる。

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