◎現場はカンクン南部のビーチリゾート近く。被害者は全員頭部を撃ち抜かれ、道路近くに遺棄されていた。
メキシコの人気リゾート地・カンクン(AP通信)

メキシコ南東部キンタナロー州のリゾート地カンクンで警察官を含む4人の射殺体が発見された。警察が2日、明らかにした。

それによると、現場はカンクン南部のビーチリゾート近く。被害者は全員頭部を撃ち抜かれ、道路近くに遺棄されていたという。

遺体は1日に見つかった。

AP通信は関係者の話しとして、「射殺された警察官は売春宿を守るために賄賂を受け取ったと告発された後も警察官を続けていた」と伝えている。

この警察官は病気療養中であった。

警察によると、この殺人事件は今年初めにカンクン市内で銃と麻薬が押収された事件の捜査に関連している可能性があるという。

カンクンやその南方に位置するプラヤデルカルメンなどのビーチリゾートは近年、麻薬カルテルの暴力に悩まされている。

麻薬カルテルは縄張りやビジネスを守るためにライバル組織を攻撃する。

警察庁によると、1日に全国で発生した殺人事件88件のうち、3分の2以上が麻薬カルテル絡みとみられる。

カンクンは中南米の人身売買組織がメキシコ経由で移民を不法に移動させるのによく利用される。このリゾート地は航空の便がよく、外国人が多いため、移民をそれほど目立たずに移動させることができるという。

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