◎4人の身体には拷問を受けたような跡があり、車に詰め込まれた状態で発見された。
メキシコの検察当局は11日、キンタナロー州のビーチリゾート「プラヤデルカルメン」で拷問を受けたとみられる市職員4人の遺体が見つかったと発表した。
州検察によると、4人の身体には拷問を受けたような跡があり、車に詰め込まれた状態で発見されたという。
検察は事件の詳細を明らかにしておらず、4人の身元も不明だ。
しかし、地元メディアは関係者の話を引用し、「4人は市の検査官で、麻薬取引や違法ビジネスを調査していた」と報じた。
プラヤデルカルメンでは麻薬カルテル関連の取引、資金洗浄、ビーチリゾートにおける違法ビジネスなどが社会問題になっている。
市の検査官は州法に基づき、違法行為に関与したと疑われる施設・企業・個人を調査する。
地元メディアによると、カリブ海沿岸地域では似たような事件が相次いでいるようだ。南部ゲレロ州の人気観光地アカプルコでは先月、警察を巻き込む抗争が勃発し、少なくとも5人が死亡した。
アカプルコはメキシコを代表する人気観光地のひとつだったものの、数年前から麻薬カルテルとギャング関連の抗争が続発し、観光業に甚大な被害をもたらした。
一方、カリブ海沿岸の住民はギャングだけでなく海藻にも悩まされている。
報道によると、リゾート地のビーチで海藻が大量発生し、市職員やボランティアによる除去作業が続いているという。
プラヤデルカルメンのビーチリゾートでは平年より2カ月近く早く海藻が確認された。この海藻は不快な臭いを放ち、食用にならない厄介者だという。